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June 07, 2005
Overqualified Immigrants
昨日のInternational Herald Tribune紙に面白い記事が載っていました。カナダへ移民した人々に関するとても興味深い内容。
移民というと、やはりクリーニングとかJanitor(私も経験ある)とか単純労働に従事する人々のことを想像する。
でも今回の話題はそういった移民ではなく、プロフェッショナル移民の話。要するに現地政府にその専門性を買われて、Encourageされる形で移民してきた人々。
ところがEncourageされてやってきたはずの彼らがかなりの苦労を強いられているらしい。誌面で紹介されていたのはインド人科学者で、様々な見えないバリアによって、その専門性に見合った職に就くことができず、Clericalな仕事や時には草刈までこなしながら生活を維持している状態だという。理系の博士号を持って専門書を出版し、大学での教鞭の経験もある人です。
無意識なレベルでの人種差別、現地生まれのカナダ人を優先するシステム(これは当然ですけどね)、外国で取得した(例えば医師免許)を国内で評価する仕組みが未整備、博士号ほどの人材が必要な仕事がない(Overqualification問題)、など様々な問題がある。
必死の思いをして取得した専門性を生かせる、そう思って訪れたその地で芝生を刈らねばらない時の悔しさや苛立ちはいかほどのものなのだろうか。
しかも子供のことを考えると、「じゃぁ本国へ帰ろう」というわけにもいかないとのこと。自分の現状を思えば、なおさらそうなのかもしれませんね。事実移民大国では移民2世が医師や弁護士・学者などとして成功する例は多いようです。
しかしカナダ国内ではいまだに深刻な医師不足に悩んでいるという。その外側では高度な医学教育を納めたインド人医師などが職につけずに悩ましい日々を送っている。なんという無駄!
インド人なら優秀で勤勉な人も多いのだから、改めてカナダの国内の試験をパスすれば国内のライセンスを付与するような仕組みを作れば良いのではないだろうか。
患者さんが妙な発音の医者は心配だというなら、北米式発音をテストする仕組みを作れば良い。
それで職につけるとなればインド人ドクターだって、「私の発音は母国の文化」などとは言わないでしょう。
でもそんなことしたらカナダ人ドクターは淘汰されるかもね。
日本には「日本語」という大きな非関税障壁がある。急激に中国やインドから大量のエンジニアやドクターが流入することもないから、このような問題が起こる土壌さえもない。なんだか皮肉な状況ではある。しかし今後も今まで通りいられるかどうかはわからないですね。
author aglogin : June 7, 2005 12:38 AM