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December 19, 2005
Race issue in a country of epicurean lifestyle
少し前からオーストラリアで人種対立が問題になっている。
第2の故郷とまではいわないが、現地の試験を受けてローカルな運転免許証まで取得して彼の地に慣れ親しもうとした私としては、やはり気になってしまう。
日本人にとってオーストラリアは
スキューバーダイビングのメッカ
ワーキングホリデーで手っ取り早く英語が学べる場所
新婚旅行で行く場所
退職した後に老後を暮らす場所
カンガルーとコアラの国
ネットワークエンジニアの聖地(?)
といったように極めてポジティブなイメージを抱く人が多いと思うが、実は住んでみると結構この国には一般的なイメージとはかけはなれた意外な側面を持つことを思い知ることがある。「ここに来て住んでみてからはじめてこんな国だったことを知った」という人は意外に多い。
人種差別の歴史もその意外な側面の一つだ。
ちょうど今日本の新聞でも解説がされているから今は知っている人も多いかもしれないが、オーストラリアは1960年代まで世界に悪名高い白人至上主義の政策(White Spremacist policy)を維持した世界でも稀有な国である。
現在のように移民を多く受け入れ多文化主義の政策に転換したのは1970年代、それが定着しはじめたのが1980年代だから、まだそんなに古い話ではない。
実際私が住んでいた1998年にはポーリン・ハンソンという移民排斥政策を掲げる政治家が予想以上に大幅な支持を獲得して、国中が大騒ぎになっていた。多くの人はハンソン議員をshe is just an idiot(彼女はただのアホだ)と言って相手にしていなかったが、彼女が広範な票を獲得したことは、潜在的には移民の拡大に対して不満を募らせている層がこの国に少なからず存在することを示していた。
で、今回の人種対立騒動ですが、オーストラリアの新聞を見る限り結構長引きそうな印象。
ただし、今まで蓄積した問題が噴出したというより、移民の中の一部と反移民の立場の一部の人間とつばぜり合いを繰り広げているという構図のようだ。一時のアメリカのように国全体がヒステリー状態になっていないようで一寸安心した。
オーストラリア人の特徴の一つに快楽主義の国民性が良く上げられる。どんなことがあっても"take it easy" "It"ll be all right"で乗り切ってしまう素晴らしい国民性だ。
こんな国に人種差別は似合わない。
過去の遺物に囚われることなく、一日でも早く事態が完全沈静化することを祈りたい。
author aglogin : December 19, 2005 11:50 PM