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コーチングを受ける前に その2

(所属カテゴリー:コーチングの基本姿勢---投稿日時:2008年7月11日)

コーチングを受けることで必ず目標が達成できるかと聞かれれば答えは、 「No」です。


コーチングを受ける前に その1」でも述べたように、コーチングはクライアント本人の心構えが最も重要だからです。


「全ては自分次第」と考えられることが、コーチングを受ける場合の最低条件だと私は考えています。


更に、必要な要件として、

「とりあえずやってみよう」

と考えられるかどうかです。


新たなことに挑戦したり、未知な分野に挑む時、それが多大な労力 を伴う場合、誰もが及び腰になるのは仕方の無いことです。

しかし行動なくして結果は生まれません。ですから、やる前から

「うまくいかなかったらどうしよう」

とか、

「本当にこんなことで成功するのか」

と考えて何もしないのであれば、コーチングセッションは成果を 上げることは難しくなってしまいます。

上記のような考えを全くするなというのでは決してありません。
不安になるのは人間として当然で、ならない人のほうが寧ろ無謀 という場合もありますから。

こうした及び腰な状況でも、クライアント本人の自信を引き出し 現実的な行動へと落とし込むのがコーチの役割でしょう。

しかし、こうした具体的な行動に落とし込みをした後、

「コーチ、本当にこれで結果が出るのでしょうか?」

と更に心配されるクライアントさんがいます。


私はこう答えています。


「やる前から結果がわかっているスポーツの試合をあなたは観ますか?
わからないから、勝つために選手は一生懸命練習して、素晴らしい試合を
観客に魅せてくれるのです。
それに、負けたとしても彼らはその試合から学べることを学びます。

スポーツ選手の中には、勝利した試合は一切見ないで、負けた試合だけを
じっくり見て自分の欠点を振替って次には同じことを繰り返さないように
努力している選手もいます。

例えうまく行かなかったとしても、そこから学ぶことはあります。
でも何も行動しなければ、何一つ手にすることはできません
さぁ、どちらを選びますか?あなたが決めてください」


クラアイントにとっての正解はクライアントが決める全てです。


なんでもかんでも行動すれば良いというのではありませんが、 クライアント本人が本当に求める答えが行動することで得られると、 話をよく聴いていて感じた場合は、コーチは背中を押します。


禅の言葉に次のような言葉があります。


瓦を磨いて鏡となす


これは唐代の僧、南嶽懐譲と弟子の馬祖道一の問答の話です。
南嶽和尚が熱心に座禅する弟子の道一に

「黙々と座禅をしているが、なんのためか?」

と訊くと弟子は、

「はい、仏になるためです。」

と答えました。

和尚はそれを聞いて、その辺に落ちていた瓦をのかけらをを拾って 砥石でごしごしと磨き始めたので弟子が、

「何をしているのですか?」

と訊くと

「鏡を作るんじゃ」

と和尚。弟子は呆れて

「瓦をいくら磨いても鏡になるわけないじゃないですか!」

と言うと和尚は

「ではおまえが座禅をして仏になれるのか?」

と言ったそうです。南嶽和尚は、悟りを開くためとか、仏になるため、 という己の目的のために座禅をすることを弟子に戒めたのです。

結果を求め、自分を利するための修行など禅の修業にはならないという ことです。南嶽和尚が瓦を磨いたのは悟りのための座禅が瓦で鏡を作 ろうとするのと同じくらい無意味であると教えたとも、結果を求めず ただひたすら磨くことで無心の行為の尊さを教えようとしたとも受け 取れます。


結果ばかりを求めて行動するのではなく、ただひたすらに行動するこ との尊さも時には考えて、とりあえず行動してみましょう

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