無線LAN 集中管理型無線LANソリューション その2

LWAPP(Lightweight Access Point Protocol)

LightweightアクセスポイントとWLC間の制御を行うためのプロトコルがLWAPP
(Lightweight Access Point Protocol)です。LWAPPには、Lightweightアクセ
スポイントとWLCの配置によって、次の2種類あります。

  • L2 LWAPP
    LightweightアクセスポイントとWLCが同一サブネット上に設置されていると
    きに利用できます。LWAPPの制御情報は、イーサネットフレームで直接カプ
    セル化されます。
  • L3 LWAPP
    LightweightアクセスポイントとWLCが異なるサブネット上に設置されている
    ときには、L3 LWAPPが必要です。LWAPPの制御情報はUDPでカプセル化されま
    す。
    LightweightアクセスポイントとWLCが同じサブネット上に設置されていると
    きでも、L3 LWAPPを利用可能です。

LightweightアクセスポイントとWLCの間でLWAPPトンネルを確立し、トンネル
経由でLightweightアクセスポイントの制御情報や無線LANクライアントのデー
タを転送します。LWAPPトンネル上では、Lightweightアクセスポイントの制御
情報は暗号化されます。一方、無線LANクライアントのデータは暗号化されま
せん。このLWAPPトンネルによってLightweightアクセスポイントとWLCが直結
されているように扱うことができます。

L2 LWAPPとL3 LWAPPの2種類ありますが、WLCとLightweightアクセスポイント
を同じサブネットに設置することは少ないので、通常はL3 LWAPPを利用します。

L3 LWAPPでLWAPPトンネルを確立するためには、Lightweightアクセスポイント
は自身のIPアドレスとWLCのIPアドレスの情報が必要です。Lightweightアクセ
スポイントが自身のIPアドレスとWLCのIPアドレスを取得する方法については、
後述します。

次の図にL3 LWAPPトンネルの概要を示しています。