電気通信事業者って?

電気通信事業者の種類

今回は、電気通信事業者について解説しましょう。
電気通信事業者は、大きく分けて次の2種類あります。

・第1種電気通信事業者
・第2種電気通信事業者

それぞれ、どういった設備を持っていて、どういったサービスを提供できるのかが異なっています。

※第1種は「地域系」「電力系」など、第2種は「一般」「特別」などさらに分類されますが、今回は省略します。

第1種電気通信事業者

ITPro」の用語集から第1種電気通信事業者をしらべると、次のようにでてきています。

1985年に制定された電気通信事業法に基づく電気通信事業者の一つで、自前の通信回線を設備して電気通信サービスを行うもの。
第一種電気通信事業を始めるときは総務大臣の許可が必要である。また、通信設備の運用のために電気通信主任技術者を専任することが義務づけられている。電気通信事業法の制定によって事業を始めたNTT以外の第一種電気通信事業者をNCC(New Common Carrier)という。

もともと第1種電気通信事業者は、NTTだけでした。それが1985年の通信の自由化に伴って制定された電気通信事業法に基づいて、いろんな企業が第1種電気通信事業者と呼んでいます。この1985年以降のNTT以外の第1種電気通信事業者のことをNCC(New Common Carrier)と呼んでいます。NCCの例としては、

・日本テレコム
・KDDI
・NTTドコモ
・フュージョンコミュニケーションズ
・TTNet

などが挙げられます。第1種電気通信事業者では、「自前の」通信回線を持っているということですね。ここが第2種との大きな違いになります。自前の通信回線でサービスを提供したり、通信回線を貸し出して利用料金を取るといった形で収益をあげています。

第2種電気通信事業者

同じく「ITPro」の用語集から引用します。

電気通信事業法で規定された、電気通信事業の形態の一つ。通信設備を自社では持たず第一種電気通信事業者から回線を借りて通信事業サービスを行う事業者のこと。VAN(付加価値通信)業者や回線リース業者などがこれにあたる。
第二種電気通信業者は規模によって、特別第二種電気通信事業者と一般第二種電気通信事業者に分かれる。特別第二種は総省へ登録、一般第二種は届け出をすれば事業を始めることができる。

第1種電気通信事業者との一番大きな違いは、自前の通信回線を持っていないことです。通信回線のインフラの部分は、第1種電気通信事業者が持っている設備を利用して、その上でいろんなサービスを提供しています。そのサービスの利用料金によって収益をあげている形です。

自前の通信回線を持っていない小規模なインターネットサービスプロバイダーなどが第2種電気通信事業者の例ですまた最近では、NTTなどが保持している利用していない光ファイバ(ダークファイバといいます)を借りて、ブロードバンドアクセスを提供する例などが増えていますね。

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