スイッチ(ブリッジとの違い VLAN)

VLANってなに?

VLANは、Virtual LAN の略です。virtualは「仮想的な」という意味ですね。最近ではあまり言わなくなっていますが、少し前までヴァ ーチャルリアリティといったような言葉をよく耳にしていたと思い ます。ヴァーチャルリアリティはあたかも現実のように感じさせる ものですよね?VLANは、あたかもLANのように思わせるということで す。

じゃ、LANて何をさしているの?ってことですが、直接通信ができる範囲、つまりブロードキャストドメインを指しています。VLAN は、本当なら1つのブロードキャストドメインをあたかも複数のブロードキャストドメインのように見せかける技術です。ブロードキャストドメインを複数に分割するには、ルータが必要でしたね?で も、VLANによってルータを使わなくてもブロードキャストドメイン を分割することができます。

スイッチはこのVLANを作ることができます。が、ブリッジにはでき ません。(でも、どんなスイッチでもVLANを作る機能があるとは限り ません。安いスイッチでは作れない場合もあります)

VLANを設定すると・・・

では、VLANを作ったらどうなるのか?

それを見る前に、VLANを作っていない場合のスイッチの動作を復習します。前にも出てきました が、次の図を見てください。

あるコンピュータからブロードキャストを送信したとき、スイッチ はそのブロードキャストを入ってきたポート以外すべてに転送しています。これをフラッディングといっていましたね?ブロードキャ ストドメインを分けることができないんです。これがVLANを設定していない場合のスイッチの動作です。

ここでスイッチで Red VLAN と Blue VLAN を作りました!で、コンピュータAとCが Red VLAN でコンピュータBとDが Blue VLAN と いうように設定したとします。

ここで、コンピュータAからブロードキャストを送信したとします。 このときスイッチはコンピュータAと同じ Red VLAN にいるコンピ ュータC、つまりポート3にだけこのブロードキャストを転送します。

同じようにコンピュータDからブロードキャストを送信すると、Blue VLAN のコンピュータB、つまりポート2にだけこのブロードキャストを 転送することになります。

VLANを作るって言うことは

VLANを作成するということは、次の図のように物理的には1つのスイ ッチを見かけ上、複数のスイッチとして考えるようなイメージです。

勘のいい人は気づくかもしれませんが、こうなった場合 Red VLAN と Blue VLAN はお互いに通信できません。

「そんなの困る!どうすればいいの?」 ということについては、またあらためてVLANについて考えていくとき に説明しますね。

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