WAN接続の種類

WANって?

今回は、WAN接続のタイプについて解説します。WAN接続のタイプには次の種類があります。

・回線交換型
・パケット交換型

WANのネットワークの中は、各キャリアが「交換機」と呼ばれる機器を用意して構築しています。電話網であれば電話交換機、ISDN網であればISDN交換機、フレームリレーであればフレームリレー交換機ですね。

回線交換型とパケット交換型の違いは、WANのネットワークの交換機の中で、通信を行うときに交換機の間の回線を占有するのか、それとも共有するのかということが主なものです。

回線交換型

回線交換型は、送信元から送信先への特定の経路をあらかじめ確保してから通信を開始する方式です。たとえば、電話網やISDN網は回線交換型の例です。



回線交換型は、確保している通信回線上に割り込んで通信を行うことができません。いま電話で話している人に電話をかけても、話中で通信ができないのを思い浮かべればいいでしょう。そして、通信をしている間、必ず回線を確保するので、料金は回線を確保している「時間」によって決まります。

という性質から、回線交換型はいつでも通信を行いたいというときにはあまり向きません。どちらかというと、散発的な通信が必要なときに回線交換型のWAN接続を利用します。

パケット交換型

パケット交換型は、データを「パケット」と呼ばれる小さな単位に分割して送信します。パケットには、送信先の情報を書いているヘッダがつけられ、ネットワーク上に送られますが、回線交換型のように特定の経路を通るわけではありません。パケットによって、あて先までの経路が異なるかもしれません。

※ここでいう「パケット」は、IPパケットというわけではなく、単に小さな単位のデータを表している言葉です



パケットが特定の経路を通らないということは、そのネットワークを複数のデータで共有できるということを意味しています。そのため、回線交換型よりもサービスを提供するコストを安くできる可能性がたくさんあります。
パケット交換型のコストは、送信した「データの量」に従って課金する方法や常時接続の形態で月額固定料金を支払うことがあります。

パケット交換型のWANサービスの例として、

・フレームリレー
・ATM

などがあげられます。

どっちがいい?

回線交換型がいいか、それともパケット交換型がいいかということは一概に言うことはできません。やはり、ネットワークに何を求めているかということに従って、最適なサービスを選択していく必要があるわけですね。

そういったサービス選択のために必要な知識、つまりネットワークのデザインの知識というのは、これからとても大事になっていくことでしょう。
ぼくは個人的には、デザインが好きなのでメルマガでもそういった要素を取り入れて進めていけるように考えていきます。

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