平成14年度テクニカルエンジニア(ネットワーク)午後Ⅰ問4設問2解答と解説

(所属カテゴリー:テクニカルエンジニア(ネットワーク)---投稿日時:2002年10月31日)

解答

(1)ア: BCC
イ: To

(2)「フィールド名」 Received
「ホスト名」 xxxxx

(3)postmaster@F-company.co.jp

解説

(1)
一般の電子メールについての知識があれば確実に答えられる問題です。読んでいて笑ってしまうぐらいの古典的なメールマガジンの発行方法ですね。このE社では、通常のメールソフトの機能だけを使ってメールマガジンを発行しているみたいです。

メールマガジンの読者同士でメールアドレスがわかってしまうと、プライバシーの問題になってしまうことも考えられるので、メールアドレスがわからないようにしたいわけですね。そのためには、BCCを使ってメールします。BCCはBlind Carbon Copyの略で、ToやCCに指定したメールアドレスはメールを受信した人全員にアドレスがわかってしまいます。でも、BCCにメールアドレスを指定すると、そのメールを受け取った人にもBCCに指定されたアドレスはわからなくなります。
この企業は約2000人ものメールアドレスを『手作業』で、BCCに指定してメールマガジンを発行しているなんて・・・それでは、ミスも起こりますね。

BCCに指定すべきアドレスを間違えて、Toに指定してしまうと、メールを受け取った人はToに指定されているアドレスがわかります。メールマガジンの読者は、他人同士がほとんどなわけですから"メールアドレスが他人に知られてしまった"という苦情が寄せられることになってしまうのです。

ということから、空欄(ア)には「BCC]、空欄(イ)には「To」が当てはまります。

(2)
迷惑メールの送信者の情報は、Fromを見ればいいのかと思いますが、Fromは存在しないE社のメールアドレスで偽装されているので、わかりません。Receivedフィールドを見ることになります。そのメールがどんな経路を通って受信されたかということがReceivedフィールドに記されています。
メールヘッダにいくつかReceivedフィールドがあるのは、メールが中継されるたびに、Receivedのフィールドが前にどんどん追加されていくことになります。

Receivedのフィールドの中にはいろんな情報が含まれていますが、「for」のあとに書かれているのがメールの送信先アドレスです。「by」はSMTPメッセージの送信先で「from」はSMTPメッセージの送信元の情報が書き込まれています。「by」と「from」はSMTPサーバを超えていくごとに書き換わっていくことになります。

図3の電子メールヘッダから迷惑メールが経由した経路を図に表してみると、次のようになるでしょう。

つまり、図3の中の一番下のReceivedフィールドのfromに書かれているxxxxxが迷惑メールの送信者であることがわかります。

(3)
これはシンプルに考えればいいでしょう。Toのメールアドレスにメールを届けることができなかった場合、Fromに指定されているメールアドレスに対して配信不能メッセージが送られることになるので、図2のFromのアドレスである「postmaster@F-company.co.jp」となります。

ただ、ちょっと気になる点が配信不能メッセージに対する配信不能メッセージを出すべきではないですね。余計なトラフィックが増えてしまうことになります。本来ならこういったケースでは、E社のメールサーバの管理者に状況を報告すべきですが、この問題にはE社のメールサーバの管理者のアドレスは書かれていないので、単純に考えればいいと思います。

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