クラスフルとクラスレスその2

クラスフルルーティングプロトコルとは

クラスフルルーティングプロトコルの例は、RIPv1やシスコ独自のIGRPなど伝統的なディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルです。これらのルーティングプロトコルが交換するルーティング情報の中にはサブネットマスクの情報は含まれていません。

そのため、ルーティングテーブルに載せるためには受信したルーティング情報からサブネットマスクを判断して、各あて先のネットワークアドレスを認識しなければいけません。

受信したルーティング情報のサブネットマスクの取り扱い

クラスフルルーティングプロトコルが受信したルーティング情報に適用するサブネットマスクを決める方法は次の2通りあります。

・受信したインタフェースのサブネットマスクを適用する

受信したルーティング情報のメジャーネットワークが受信したインタフェースのメジャーネットワークと同じ場合、インタフェースに設定されたサブネットマスクを適用します。

たとえば、以下の図では、ルータのインタフェースのIPアドレスは、172.16.100.1/24です。受信したルーティング情報が172.16.2.0で、ルータのインタフェースと同じメジャーネットワーク内であれば、このルーティング情報に対するサブネットマスクとして、/24を適用します。



※図をクリックすると拡大します

・クラスによるナチュラルマスクを適用する

受信したルーティング情報のメジャーネットワークと受信したインタフェースのメジャーネットワークが異なる場合、そのルーティング情報に対するサブネットマスクとして、クラスのナチュラルマスクを適用します。

次の図のようにルータのインタフェースが172.16.1.100/24で、100.0.0.0というルーティング情報を受信した場合、このルーティング情報に対するサブネットマスクには、クラスAのナチュラルマスクである255.0.0.0が適用されます。



※図をクリックすると拡大します

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