階層型IPアドレッシング

階層型IPアドレッシングって?

階層型IPアドレッシングとは、IPアドレスの設計において連続したアドレスのブロックを割り当てることです。階層型IPアドレッシングを行うことによって、ルーティングテーブルの経路集約を効果的に行うことができるようになり、ルータのルーティング処理の効率が向上します。

階層型IPアドレッシングの例

次の図が階層型IPアドレッシングの例です。支社1と支社2のアドレスの割り当てに注目してください。

現在、支社1には2つのサブネットがあります。このサブネットのネットワークアドレスとして、192.168.0.0/24と192.168.1.0/24のように連続したアドレスの割り当てを行っています。支社1は、将来的にあと2つのサブネットが追加される可能性があるとしています。

そして、支社2の2つのサブネットのネットワークアドレスとして、192.168.4.0/24と192.168.5.0/24を割り当てています。支社2の2つのサブネットに対して、開始のアドレスを192.168.4.0/24からの割り当てとしているのは、支社1で、将来的に2つサブネットが追加される可能性からです。現在のサブネットの数と将来拡張されるサブネットの数を考慮して、アドレスブロックを考えていくわけです。

また、本社は192.168.32.0/24から192.168.47.0/24までの15個のサブネットを連続したアドレスブロックとしています。

階層型IPアドレッシングのポイント

階層型IPアドレッシングにおいて、各アドレスブロックの最初のネットワークアドレスは、2のn乗ではじまるように割り当てるのがポイントです。

このネットワーク例でいえば、支社1の192.168.0.0/24は例外ですが、支社2のアドレスブロックの開始である192.168.4.0/24の3バイト目の4は2の2乗です。本社でも3バイト目が32=2の5乗ではじまるようにアドレスを考えています。

もし、今後支社が追加されるときも3バイト目を2のn乗となるようなアドレスブロックを割り当てます。

このようなアドレス割り当てによって、経路集約を効率よく行うことができるようになります。

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