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(所属カテゴリー:ネットワーク機器---投稿日時:2005年12月23日)
Cisco Catalystスイッチの「内部ルータ」「VLAN」「ポート」の内部レイヤ構造をどのように接続するかによって、Catalystスイッチのポートは、次の4つの種類に大別できます。
今回は、ルーテッドの考え方と設定コマンドを解説します。前回のSVIとルーテッドポートこそがレイヤ3スイッチの「IPアドレスを設定する」ポートです。
ルーテッドポートとは、「内部ルータと直接つながっているポート」を意味します。
スイッチポート(アクセスポート、トランクポート)はレイヤ2のVLANを通じて内部ルータと接続されています。それに対して、VLANを経由せずに直接内部ルータとつながっているポートがルーテッドポートです。あたかもルータそのもののポートのように扱うことができるポートと考えてください。
ルーテッドポートにするためには、インタフェースコンフィグレーションモードで次のコマンドを入力します。
(config-if)#no switchport
これにより、内部ルータと直結されます。
たとえば、図のFa0/4をルーテッドポートにするには、次のように入力します。
(config#interface fa0/4 (config-if)#no switchport
すると、Fa0/4は内部ルータと直結されることになります。
ルーテッドポートは、通常のルータのポートそのものなのでもちろんIPアドレスを設定することができます。IPアドレスを設定して、ルーテッドポートに設定したポートがアップになれば、そのネットワークアドレスが直接接続のルートとしてルーティングテーブルに載せられます。
ルーテッドポートに設定できるポート数には特に決まりがないので、レイヤ3スイッチの全ポートをルーテッドポートに設定すれば、24ポートのイーサネットインタフェースを持つルータのように利用することができます。このようにレイヤ3スイッチを多数のイーサネットインタフェースを持つルータとして実際に利用するかどうかは別として、ルータとレイヤ3スイッチの境界が明確じゃなくなっていることを表しているひとつの例ですね。
ルーテッドポートに代表的な用途を紹介します。ルーテッドポートは、多くのレイヤ3スイッチを集約して、スイッチごとにサブネットを分割したいときなどに利用されます。Ciscoの階層モデルでいうと、ディストリビューション層のレイヤ3スイッチをコア層のディストリビューションスイッチで集約するときに、個別のサブネットを構成する形です。
ルーテッドポートの先に普通のクライアントコンピュータが接続されることはほとんどありません。