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CiscoルータでのBGPの集約 attribute-map【For CCIE】
カテゴリー:Cisco(シスコ) | カテゴリー:IPルーティング (2006年04月02日)
aggregate-addressのオプション attribute-map
CiscoルータでBGPルートを集約するaggregate-addressコマンドのオプション
の中から、今回はattribute-mapを取り上げます。オプションは、
・集約前のルートをどう扱うか
・集約ルートのアトリビュートをどうするか
によって、必要なものを設定していくわけですが、今回のattribute-mapは、
「集約ルートのアトリビュートをどうするか」についてのオプションです。
attribute-mapによって集約ルートにアトリビュートを付加することができま
す。
サンプルトポロジと事前設定
次のサンプルトポロジのR1でaggregate-addressのattribute-mapオプションを 考えましょう。
aggregate-addressを設定する前のR1およびR2のBGPに関する設定は次のとおり です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ R1 interface Loopback0 ip address 100.1.2.1 255.255.255.0 secondary ip address 100.1.3.1 255.255.255.0 secondary ip address 100.1.4.1 255.255.255.0 secondary ip address 100.1.1.1 255.255.255.0 router bgp 1 network 100.1.1.0 mask 255.255.255.0 network 100.1.2.0 mask 255.255.255.0 network 100.1.3.0 mask 255.255.255.0 network 100.1.4.0 mask 255.255.255.0 neighbor 12.12.12.2 remote-as 2 neighbor 12.12.12.2 send-community ip bgp-community new-format ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
R1では、R2とEBGPピアを確立して100.1.1.0/24~100.1.4.0/24のルートをnetwork コマンドでアドバタイズしています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ R2 router bgp 2 neighbor 12.12.12.1 remote-as 1 neighbor 12.12.12.1 send-community ip bgp-community new-format ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
R2は、単純にR1とのEBGPピアを設定しているだけです。
※COMMUNITYアトリビュートを扱うので、R1とR2に
・neighbor send-community
・ip bgp-community new-format
を設定しています。
R1で集約ルートのアドバタイズ
R1で100.1.1.0/24~100.1.4.0/24を100.1.0.0/16に集約します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ R1 R1(config)#router bgp 1 R1(config-router)#aggregate-address 100.1.0.0 255.255.0.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この設定により、集約ルート100.1.0.0/16が生成されてBGPテーブルに載り、R2 へアドバタイズされます。このときの集約ルート100.1.0.0/16のアトリビュー トを確認します。そのためにR1でshow ip bgp 100.1.0.0の結果を見ます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
R1#sh ip bgp 100.1.0.0
BGP routing table entry for 100.1.0.0/16, version 6
Paths: (1 available, best #1, table Default-IP-Routing-Table)
Advertised to non peer-group peers:
12.12.12.2
Local, (aggregated by 1 100.1.1.1)
0.0.0.0 from 0.0.0.0 (100.1.1.1)
Origin IGP, localpref 100, weight 32768, valid, aggregated, local, atomic-aggregate, best
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
集約ルートのアトリビュートは、atomic-aggregateやaggregatorがつけられて いますが、それ以外のOriginやLocal_preferenceなどのアトリビュートはnetwork コマンドで生成したルートと同じです。
集約ルートにアトリビュートを付加するには、アドバタイズするときにアウト バウンドでルートマップを適用してもできます。が、attribute-mapを利用す ると、集約ルートを生成したときにアトリビュートを付加することができます。
attribute-mapによる集約ルートへのアトリビュート付加
attibute-mapを使って、集約ルートにCOMMUNITYを付加してみましょう。attribute-map のあとには、ルートマップを指定します。このルートマップはすごくシンプル に考えてください。attribute-mapのあとのルートマップにはmatchは要りませ ん。setコマンドだけで集約ルートに付加したいアトリビュートを設定すれば いいだけです。
では、例として集約ルートにCOMMUNITY 1:1000をつけるためのattribute-map の設定を考えます。まず、COMMUNITYを付加するルートマップ(AGG_COM)を次の ように作ります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ R1 R1(config)#route-map AGG_COM permit 10 R1(config-route-map)#set community 1:1000 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして、このルートマップをaggregate-addressのattribute-mapオプションで 適用します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ R1 R1(config)#router bgp 1 R1(config-router)#aggregate-ddress 100.1.0.0 255.255.0.0 attribute-map AGG_COM ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
これによって、集約ルート100.1.0.0/16にCOMMUNITY 1:1000が付加されます。 そのことを確認しましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
R1#sh ip bgp 100.1.0.0
BGP routing table entry for 100.1.0.0/16, version 7
Paths: (1 available, best #1, table Default-IP-Routing-Table)
Advertised to non peer-group peers:
12.12.12.2
Local, (aggregated by 1 100.1.1.1)
0.0.0.0 from 0.0.0.0 (100.1.1.1)
Origin IGP, localpref 100, weight 32768, valid, aggregated, local, atomic-aggregate, best
Community: 1:1000
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
BGPテーブルの100.1.0.0の詳細な情報を確認すると、一番最後の行でCOMMUNITY 1:1000
が付加されていることがわかります。
このルートを受信するR2側でも見てみましょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
R2#sh ip bgp 100.1.0.0
BGP routing table entry for 100.1.0.0/16, version 7
Paths: (1 available, best #1, table Default-IP-Routing-Table)
Flag: 0x880
Not advertised to any peer
1, (aggregated by 1 100.1.1.1)
12.12.12.1 from 12.12.12.1 (100.1.1.1)
Origin IGP, metric 0, localpref 100, valid, external, atomic-aggregate, best
Community: 1:1000
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
R2でもCOMMUNITY 1:1000が付加されている集約ルート100.1.0.0/16を受信して いることが確認できます。
※ただし、AS-pathプリペンドはattribute-mapではできないようです。
attribute-mapのまとめ
・「集約ルートのアトリビュートをどうするか」のオプション
・集約ルートにアトリビュートを付加するために利用する
・attribute-mapのあとにルートマップを指定する
・ルートマップはmatch条件なしで付加したいアトリビュートをsetで設定する


