Configuring Flex Links(2回目)

はじめに

前回はFlex Linkの動作とMAC Address-Table Move Updateの動作についてお勉
強しました。
今回はこれらの設定について見ていきます。

Configuration Guidelines

Flex Linkを設定する際のガイドラインです。

  • 設定できるbackupリンクは1つだけで、かつactiveリンクとは別のインタフ
    ェースでなければなりません。
  • 1つのインタフェースは1つのFlex Link ペアにしか属すことはできません。
  • Flex Linkペアとなる2つのポートは1つのEtherChannelには属すことはでき
    ません。しかし、2つのport channelをFlex Linkとして設定することはでき
    ますし、port channelと物理インタフェースをFlex Linkとして設定できま
    す。この場合、port channelでも物理インタフェースでもどちらもactiveリ
    ンクになれます。
  • backupリンクは、activeリンクと同じインタフェースタイプ(Fast Ethernet、
    Gigabit Ethernet、またはport channel)である必要はありません。しかし、
    Flex Linkとなるインタフェースは同じような特徴をもったインタフェース
    の方が良いです。もしスタンバイリンクがトラフィックを転送できる状態に
    なったときにループや動作の違いなどが発生しないほうが良いからです。
  • STPはFlex Linkポートでは無効になります。Flex LinkポートはVLANでSTPが
    動作するように設定されていたとしてもSTPには参加しません。STPが有効に
    なっていない場合、Loopが起こらないように気をつける必要があります。

次はMAC Address-Table Move Update featureについてのガイドラインです。

  • MAC address-table move updateを送る設定はアクセススイッチ側に設定します。
  • MAC address-table move updateを受け取る設定はアップリンク側のスイッチ
    に設定します。

Default Configuration

Fex LinkとMAC Address-Table Move Updateのデフォルト設定は以下のように
なっています。

  • Flex Linkは設定されていません。
  • Flex Linkのpreemption modeはOFFです。
  • preemption delayは35秒です。
  • MAC Address-Table Move Update featureは設定されていません。

Configuring Flex Links

Flex Linkの設定ステップを以下に示します。

Step1
Switch# conf t
まず、Global Configuration Modeに移ります。

Step2
Switch(config)# interface interface-id
Flex Linkを設定したいインタフェースを指定します。ただし、Layer3インタ
フェースには設定できません。

Step3
Switch(config-if)# switchport backup interface interface-id
Activeリンク側のポートでbackupリンクを指定します。

Step4
Switch(config-if)# end
以上で設定は終了です。

次にpreemptionの設定ステップを示します。

Step1
Switch# conf t
まず、Global Configuration Modeに移ります。

Step2
Switch(config)# interface interface-id
preemptionを設定したいインタフェースを指定します。

Step3
Switch(config-if)# switchport backup interface interface-id
ここではFlex Linkの設定をしています。既に設定している場合は必要ありません。

Step4
Switch(config-if)# switchport backup interface interface-id preemption
mode [forced | bandwidth| off]
preemptionの設定を行います。設定できるオプションは以下のとおりです。
forced :activeリンクが常にpreemptします。
bandwidth :activeリンクの帯域がbackupリンクよりも広帯域の場合、preemptします。
off :preemptionは起こりません。

Step 5
Switch(config-if)# switchport backup interface interface-id preemption delay seconds
preemptが起こるまでの待ち時間の設定を行います。デフォルトは35秒です。

Step6
Switch(config-if)# end

以上で設定は終了です。

次回はMAC Address-Table Move Update featureの設定について見てきます。

By 『Overseas and Beyond』 Koichi

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