IPアドレッシングを基本から復習しましょ! その2
目次
アドレスクラス
IPアドレスは、ネットワークアドレスとホストアドレスから構成されています。
ネットワークアドレスのビット数とホストアドレスのビット数を合わせると、
32ビットになるわけです。
ホストアドレスのビット数が多ければ多いほど、利用可能なIPアドレスの数が
多くなります。すなわち、大規模なネットワークに対応できるようになります。
ホストアドレスのビット数を決めることは、つまり、ネットワークアドレスと
ホストアドレスの区切りを決めることになります。この区切りをアドレスクラ
スで定義しています。
IPアドレスのクラスは、次の5つあります。
- クラスA
- クラスB
- クラスC
- クラスD
- クラスE
クラスD、クラスEは通常のホストのインタフェースに設定するIPアドレスでは
ありません。クラスDはマルチキャストグループを定義し、クラスEは実験用に
予約されています。ホストのインタフェースに設定するIPアドレスは、クラスA
~クラスBです。
で、クラスA~クラスCでネットワークアドレスとホストアドレスの区切りを決
めているのですが、次のようにかなりおおざっぱに8ビット単位で区切ってい
ます。
- クラスA:8ビット
- クラスB:16ビット
- クラスC:24ビット
また、クラスごとにネットワークアドレスとホストアドレスの区切りに加えて、
IPアドレスの先頭のビットパターンも決めています。IPアドレスの先頭のビッ
トパターンを決めることで、IPアドレスの数字をみればどのクラスであるかが
判断できるからです。
以降で、クラスA~クラスCについてもう少し詳しくみてみましょう。
クラスAのIPアドレス
クラスAのIPアドレスは次の特徴を持っています。
- 先頭のビットパターン:「0」
- 先頭8ビットの10進数:1~126
- ネットワークアドレスとホストアドレスの区切り:8ビット
クラスAのネットワークアドレスの識別には先頭の1ビットが「0」で固定され
ているので、7ビット使えます。そのため、クラスAのネットワークアドレスは、
27-2=126個あります。
そして、各ネットワークに対して24ビットのホストアドレスがあるので、ホス
トアドレスとしては224-2=16777214個あります。
このように、クラスAは1つのネットワークあたり最大で約1600万というホスト
が接続可能な非常に大規模なネットワークです。
クラスBのIPアドレス
クラスBのIPアドレスは次の特徴を持っています。
- 先頭のビットパターン:「10」
- 先頭8ビットの10進数:128~191
- ネットワークアドレスとホストアドレスの区切り:16ビット
クラスBのネットワークアドレスの識別には、14ビット使えます。つまり、ク
ラスBのネットワークアドレスは214-2=16382個あります。
各ネットワークで16ビットのホストアドレスがあるので、利用可能なホストア
ドレスは、216-2=65534個です。
クラスBでは、1つのネットワークあたり最大で65534台のホストを接続可能な
中程度の規模のネットワークになります。
クラスCのIPアドレス
クラスCのIPアドレスは次の特徴を持っています。
- 先頭のビットパターン:「110」
- 先頭8ビットの10進数:192~223
- ネットワークアドレスとホストアドレスの区切り:24ビット
クラスCのネットワークアドレスの識別には、21ビット使えます。つまり、ク
ラスCのネットワークアドレスは221-2=2097150個あります。
各ネットワークで8ビットのホストアドレスがあるので、利用可能なホストア
ドレスは、28-2=254個です。
クラスCでは、1つのネットワークあたり最大254台のホストを接続可能な小規
模なネットワークです。
クラスのまとめ
クラスA~クラスCの特徴を表にまとめると、次のようになります。
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