ルート集約の方法
ルート集約は、複数のネットワークアドレスをひとつのネットワークアドレス にまとめることです。では、そのためにはどのように考えればよいのかについ て、今回解説します。
ルート集約は、複数のネットワークアドレスの共通しているビット列を考えま す。サブネットマスクを共通しているビット列まで左にずらすことでルート集 約を行うことができます。
集約前のネットワークアドレスのサブネットマスクは一応、ぜんぶ同じものと して考えます。集約するためにサブネットマスクをnビット左にずらすと、
2^n個
のネットワークアドレスをひとつの集約アドレスにまとめることになります。
ルート集約の例
では、具体的にルート集約の例を考えましょう。次の4つのネットワークアド レスの集約を行います。
- 192.168.0.0/24
- 192.168.1.0/24
- 192.168.2.0/24
- 192.168.3.0/24
この4つのネットワークアドレスの集約アドレスを考える場合、いったん全部 ビットに変換してみます。そして、共通のビット部分までサブネットマスクを 左にずらせばいいだけです。ビットに変換すると、22ビット目まではすべて共 通していることがわかります。ですから、元のサブネットマスク/24から2ビッ ト左にずらして、サブネットマスクを/22とします。 集約ルートとして
- 192.168.0.0/22
というネットワークアドレスができあがります。 2ビット左にずらしているので、2^2=4つのネットワークアドレスを集約してい ることもわかります。
どこまで集約するか?
上の例では、22ビット目で考えていますが、21ビット目までが共通という見方
もできます。20ビット目まで共通という見方もできます。
どこまでのビットを共通と見なして、サブネットマスクを左にずらすかは、い
くつのネットワークアドレスを1つの集約したいかによって決めます。
21ビット目まで共通と見なして、サブネットマスクを3ビット左にずらした集 約ルート「192.168.0.0/21」は、192.168.0.0/24~192.168.7.0/24の8つのネ ットワークアドレスを集約していることになります。
20ビット目まで共通と見なした「192.168.0.0/20」であれば、192.168.0.0/24~ 192.168.15.0/24までの16個のネットワークアドレスを集約しているわけです。
デフォルトルートは究極の集約ルート
集約するために、サブネットマスクをどんどんどんどん左にずらしていくとど うなるでしょう???
サブネットマスクをどんどん左にずらして、ついに左端までやってくると、そ の集約アドレスは、
「0.0.0.0/0」
となります。 そうです、デフォルトルートです。
デフォルトルートは、すべてのネットワークを示す特殊なルートですが、これ はあらゆるネットワークアドレスを集約した究極の集約ルートになっているわ けです。
ルーティングテーブルにデフォルトルートが存在する場合、ルーティングする
ときには、ロンゲストマッチによりデフォルトルートのサブネットマスクのビ
ットまで送信先IPアドレスと一致するかを検索します。
デフォルトルートのサブネットマスクは0ビットです。すると、あらゆるIPア
ドレスに一致すると見なされます。ただし、一致しているビット数は0ビット
なのでデフォルトルートが利用される優先度は最も低くなります。他に一致す
るルート情報のエントリが存在すれば、そちらを利用することになります。
他に一致するルート情報のエントリがなければ、デフォルトルートのエントリ
にしたがって、ルーティングされるようになるわけです。
※このコンテンツは、2006/6/19にリリースしたCCNAテキストの一部です。CCNAテキストは、ボリューム900ページ以上!徹底的に詳細な解説でCCNA合格だけでなく、ネットワーク技術の大幅なスキル アップに最適です!!








