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マルチキャストルーティングの仕組み その2

(所属カテゴリー:マルチキャスト---投稿日時:2007年3月31日)

ディストリビューションツリー

ルータはマルチキャストルーティングを有効にすることで、マルチキャストパ ケットを転送することができます。ですが、スイッチのようにフラッディング するわけではありません。ディストリビューションツリーにしたがって、マル チキャストパケットをルーティングします。そのため、マルチキャストルーテ ィングを行うには、ディストリビューションツリーが重要なポイントになります。
ディストリビューションツリーによって、マルチキャストルータはどの方向 (インタフェース)の先にどんなマルチキャストグループのレシーバが存在して いるかを認識します。そして、受信したマルチキャストパケットをレシーバが いるインタフェースに転送します。このとき、レシーバが存在するインタフェ ースが複数あれば、その数分だけマルチキャストパケットをコピーします。
以上のようなマルチキャストルーティングで、重要な役割を果たすディストリ ビューションツリーを作成したり、維持したりするためのプロトコルがマルチ キャストルーティングプロトコルです。

ディストリビューションツリーの作成はマルチキャストルーティングプロトコ ルだけでなく、その他のプロトコルや実際のマルチキャストのデータも関連し て行われます。ディストリビューションツリーはあらかじめ作成されるわけで はありません。レシーバの出現やソースからのマルチキャストパケットの送信 に伴って動的に作成されていきます。その概要をまず解説します。

あるホストがマルチキャストレシーバとして、マルチキャストパケットを受信 しようとするとき、ラストホップルータへ通知します。ルータに対して、レシ ーバが自らの存在とマルチキャストグループへの参加を通知するわけです。こ のときに利用するプロトコルがIGMP(Internet Group Management Protocol)で す。
ラストホップルータはIGMPによって、自身のインタフェース上にレシーバが存 在することを把握すると、マルチキャストネットワーク上のほかのルータに通 知します。この動作は、マルチキャストルーティングプロトコルで行います。
こうして、マルチキャストネットワークのルータは、順次、レシーバが存在す るインタフェースを認識することができ、ディストリビューションツリーが完 成します。
マルチキャストソースからマルチキャストパケットが送信されると、ルータは ディストリビューションツリーにしたがって、レシーバが存在するインタフェ ースにルーティングを行い、レシーバまでマルチキャストパケットが届きます。

以上の動作は、マルチキャストルーティングプロトコルの種類によって異なり ますが、ディストリビューションツリーの作成は

  • IGMP
    ラストホップルータとマルチキャストレシーバ間
  • マルチキャストルーティングプロトコル
    マルチキャストネットワーク内のルータ間
  • マルチキャストソースからのデータ送信
    マルチキャストソースは特別なプロトコルを使わず、単にマルチキャストパ ケットを送信

によって、行われていることに注意してください。

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