IPマルチキャスト マルチキャストの概要 その3

(所属カテゴリー:マルチキャスト---投稿日時:2007年3月17日)

ホストでのマルチキャストデータの受信

ホストでマルチキャストされたデータの受信についてもう少し詳しく見てみま しょう。ホストはイーサネットのLANに接続されていることを前提として考え ます。

イーサネットに接続されているホストはNICで受信したイーサネットフレーム の送信先MACアドレスを見て、自分あてのデータであるかどうかを確認します。
受信したイーサネットフレームの送信先MACアドレスが

  • NICのMACアドレス
  • ブロードキャストアドレス(FF-FF-FF-FF-FF-FF)

であれば、自分あてとみなします。そして、自分あてであればそのデータを上 位のプロトコル(IP)へ引き渡していき、ホスト内のTCP/IPの階層にしたがって データの処理を行います。なお、送信先MACアドレスがNICのMACアドレスにな っているものはユニキャストのデータで、ブロードキャストアドレスになって いるものはブロードキャストされたデータです。

ここでホストがマルチキャストグループに参加したとします。マルチキャスト グループの参加は、マルチキャストを利用するアプリケーションで制御される のですが、クラスDで定義されるマルチキャストグループのIPアドレスに対応 するMACアドレスが自動的に決定されます。
そうすると、ホストは参加したマルチキャストグループに対するMACアドレス も自分あてのイーサネットフレームであるとみなすようになります。受信した イーサネットフレームの送信先MACアドレスを見て、

  • 自分のNICのMAC
  • ブロードキャストアドレス
  • 参加しているマルチキャストグループに対応したMACアドレス

であれば、そのイーサネットフレームは自分あてであると判断し、上位プロト コルであるIPへ引き渡して処理を行います。

なお、ホストは一度に複数のマルチキャストグループに参加することができま す。その場合は、参加しているそれぞれのマルチキャストグループに対応する MACアドレスのイーサネットフレームをすべて自分あてとみなします。また、 マルチキャストグループから任意のタイミングで抜けることもできます。

※マルチキャストグループに対応したMACアドレスについては、次回解説します。

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