IPルーティング 再び その1

(所属カテゴリー:IPルーティング---投稿日時:2008年2月 1日)

ルーティングとは

ルーティングは、IPパケットを目的のネットワークに転送することです。主に ルータ/レイヤ3スイッチがルーティングを行うのですが、実際には普通のパソ コンもルーティングを行っています。ここでは、まず、ルータでのルーティン グをメインに解説します。
ルーティングの具体的な処理として、大きく次の2つがあります。

1.最適ルートの学習
2.パケットの転送

まず、ルータは目的のネットワークに対する最適ルートを学習する必要があり ます。学習した最適ルートはルーティングテーブルに保存します。ルーティン グテーブルに保存されるルート情報は、ネットワークアドレス、ネクストホッ プ、出力インタフェースなどのひとまとまりの情報です。「ネクストホップ」 は、次のルータという意味です。

ルータがIPパケットを受信すると、その送信先IPアドレスとルーティングテー ブルを照らし合わせて、次にどのルータに転送すればよいか、つまりネクスト ホップを決定します。ネクストホップがわかれば、そのネクストホップに届け られるようにIPパケットにデータリンク層のヘッダを付加してネットワーク上 に送出します。


図 ルーティングの概要

ルーティングはこの2つを行うということをしっかりと把握して欲しいところ です。そして、最適ルートの学習はパケットを転送する前に完了しておかなけ ればいけないことも要注意です。
未知のネットワークへパケットをルーティングすることはできません。パケッ トを転送する際にルーティングテーブルを参照して、一致するルート情報が存 在しなければパケットは破棄されることになります。つまり、「目的地がわか らなければそこには到達できない」ということです。
このことから、ルータにはパケットを転送したいあらゆるネットワークのルー ト情報を学習しなければいけないのです。それも、「すべてのルータ」がです。 どうやって必要なルート情報を学習して、ルーティングテーブルを作るかがル ーティングのとても大事なポイントです。

ここで少しインターネットの通信を考えてみよう。インターネット全体では、 膨大な数のネットワークが存在しています。インターネットへパケットをルー ティングするには、インターネット全体のネットワークに対するルート情報が 必要になる理屈です。
しかし、インターネット全体の膨大な数のネットワークに対するルート情報を、 すべてのルータが学習するというのは現実的ではありません。ISP(Internet Service Provider) の高性能なルータならともかく、一般消費者向けのブロードバンドルータでは それだけの数のルート情報を学習することは不可能です。

そこで、必要になってくる考え方がルート集約です。複数のネットワークアド レスを集約してひとつにまとめることで、ルータが保持しなければいけないル ーティングテーブルの情報を少なくすることができます。
そして、集約したルート情報を使ってパケットをルーティングできるようにル ーティングテーブルの参照方法にも工夫がある。それを、最長一致検索(ロン ゲストマッチ)といいます。

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