Cisco認定資格の紹介 その7 CCNP ISCW

ISCWの概要

まずは、ISCWの概要について見てみましょう。CiscoのWebサイトにISCWの概要
が載せられています。

シスコ技術者認定 642-825J ISCW

ISCWでは、企業の拠点間を接続するための技術・サービスについての知識が必
要です。主な技術・サービスは

  • ADSLやCATVインターネットといったブロードバンドインターネットアクセス回線
  • インターネットVPN(IPSec-VPN)
  • IP-VPN(MPLS-VPN)

です。
さらに、企業ネットワークのセキュリティを確保するためのさまざまな考え方
や技術も必要とされます。具体的には次のような内容です。

  • ネットワークの脅威と防御方法
  • Ciscoデバイスをよりセキュアにするためのデバイス強化
  • IOSファイアウォール
  • IOS IPS

ISCWに合格するということは、企業の拠点間を安全に接続するためのさまざま
な技術・サービスを把握し、ネットワーク全体のセキュリティを向上させる考
え方や手段を知っているということです。

ISCWの対策

概要で紹介した分野から全体的にまんべんなく出題されている印象です。各分
野の基本的な知識から、Ciscoデバイスでの設定や検証の知識が必要です。
まんべんなく出てはいるのですが、多少IPSecの比重が多いのでIPSecは力を入
れて勉強されるといいでしょう。

注意したいところは、ADSLなどのブロードバンドインターネットアクセス回線
は北米の規格が基準になっています。
あと、MPLSのところかなり高度な問題も・・・認定テキストの内容を見ても載
っていないことが出題されています。きっと、別にあるMPLSの試験問題をその
ままそっくり持ってきてるんでしょうね。認定テキストの説明だけだったら、
まず正解するのは無理でしょう。MPLSの部分は、できればMPLS用の本を使って
勉強した方がいいです。

ISCWでは、シミュレーション問題が他の試験とちょっと変わっています。GUI
ベースの設定インタフェースであるSDMの設定画面の解釈という形です。SDMを
まったく見たことも触ったこともないと、非常につらいでしょう。実際にSDM
を使って設定してみるのがベストです。

ISCWの勉強のために、一般で手に入れられる書籍は日本語では問題集しかあり
ません。そのうち、Cisco Pressのテキストが日本語になるとは思いますが、
時期は未定です。
問題集としては、ウチのサイトで販売させていただいているSaryuさんの問題
集がオススメです。CCIE Securityホルダーが、CCNPレベルの視点よりも高い
ところから作成した問題集です。試験に合格するだけじゃなく、その一歩も二
歩も先に進みたいという志の高い方向けのISCW問題集です。

「Ciscoセキュリティのエキスパートが執筆したISCW問題集」