H O M E > ネットワークのおべんきょしませんか? Cisco CCNA/CCNP/CCIE、ネットワークスペシャリスト試験の勉強にピッタリ > 2008年7月
(所属カテゴリー:IPルーティング---投稿日時:2008年7月24日)
WEIGHT、LOCAL_PREFERENCE、MED、AS_PATHアトリビュートはベストパス決定で 利用します。ですが、COMMUNITYアトリビュートはベストパスの決定とは直接 関係しません。
COMMUNITYアトリビュートを利用すると、
「特定の条件に基づいてルート情報をグループ化する」
ことができます。
グループ化したルート情報の識別情報(タグ)がCOMMUNITYアトリビュートです。 COMMUNITYアトリビュートは32ビットの数値です。しかし、32ビットの数値を そのまま使うと分かりにくいため、COMMUNITYアトリビュートは次のように16 ビットのAS番号と16ビットの識別子を組み合わせて表記されます。
※Ciscoルータでこの形式でCOMMUNITYアトリビュートを扱うためには、
ip bgp-community new-formatコマンドが必要です。
※1つのルートに複数のCOMMUNITYを付加することも可能です。
COMMUNITYアトリビュートによってグループ化したルート情報をどのように扱 うかは自由です。フィルタしたりLOCAL_PREFERENCEやMEDなどのアトリビュー トを再設定したりします。
COMMUNITYアトリビュートの特徴として、アトリビュートが伝達されていく範 囲も注目すべき点です。LOCAL_PREFERENCEは自AS内、MEDはネイバーAS内とい うようにアトリビュートが伝達される範囲が限られています。しかし、COMMUNITY アトリビュートは、ASを越えてルート情報に付加されて伝達されていきます。 そのため、離れたAS間でのルート情報の制御にCOMMUNITYアトリビュートを利 用することが可能です。
このようなCOMMUNITYアトリビュートの特徴をまとめると、次のようになります。