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平成17年度テクニカルエンジニア(ネットワーク)午後Ⅰ 問Ⅱ設問2解答と解説

(所属カテゴリー:ネットワークスペシャリスト---投稿日時:2009年1月16日)

解答

(1)スパニングツリープロトコルの再計算を繰り返したから(25文字)
(2)夜間や休日など業務時間外に無線APの設置作業を行う(25文字)

解説

ネットワークレスポンスの低下の原因とそれを回避する方法について30字以内 にまとめる問題です。

(1)
設問1でも解説したようにスパニングツリープロトコルはスイッチを冗長構成 にしている場合、必須の機能です。ネットワークのループを防止し、何らかの 変更が発生した場合はフレームを転送する経路を切り替えることができます。 スパニングツリープロトコルにより、スイッチが冗長化されたネットワークで 耐障害性を高めることが可能です。
ただし、スパニングツリーで気をつけなくてはいけないことは、スパニングツ リーの計算を行っている最中は、通常のフレームを転送できないことです。標 準のIEEE802.1Dに準拠した仕様では最大で50秒間の時間がスパニングツリーの 計算に必要です。

今回、無線APもスイッチの機能を持ちスパニングツリーに対応しています。そ して、4台目の無線APを追加したところレスポンス低下が解消しませんでした。 この無線APをしらべると電源が頻繁にオン/オフを繰り返しています。このこ とがスパニングツリーの再計算を頻発させている原因です。スパニングツリー の計算は、新しくデバイスが追加されたときにも行われます。また、デバイス がダウンしたときにも行われます。4台目の無線APの電源オン/オフによってス パニングツリープロトコルでデバイスの追加および障害を検出して、そのたび にスパニングツリーの再計算が発生していたことがトラブルの原因です。

このトラブルの原因を30字以内にまとめます。

なお、この問題とは直接関係ありませんが、スパニングツリーの計算を高速化 したIEEE802.1w RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)という規格があります。 ネットワーク上のすべてのスイッチがRSTPに対応していれば、数秒程度でスパ ニングツリーの計算を完了させることができます。細かい動作の仕組みまでは 把握する必要ないと思いますが、規格の名前と高速なスパニングツリーの計算 が可能であるという特徴を知っておいてください。

(2)
無線APを追加するたびにスパニングツリーの再計算が発生してネットワークの レスポンス低下という社内ネットワーク全体へ影響を及ぼしてしまいます。こ うした社内ネットワーク全体に影響を及ぼすような作業は、業務時間外に行う ことが普通でしょう。平日の夜間や休日など業務時間外に無線APを追加する作 業を行うべきだったといえます。

あるいは、どうしても業務時間内にしか無線APを追加できない状況であれば、 あらかじめレスポンス低下が発生することを社内に連絡しておけば、クレーム を受けることもなかったと思われます。

【参考URL】

written by Gene


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