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平成18年 テクニカルエンジニア(ネットワーク) 午後Ⅱ 問2 ネットワークの再構築 設問5

(所属カテゴリー:ネットワークスペシャリスト---投稿日時:2009年10月31日)


平成18年 テクニカルエンジニア(ネットワーク) 午後Ⅱ問題


解答

(1) 現業務サーバ→L3-SW1→NASゲートウェイ→L3-SWA→ディスク装置B
(2) [キ] NASから新部門システムへのデータのコピー
[ク] DNSサーバの定義情報の変更
[ケ] 新部門システムの動作確認
(3) L3-SW1とL3-SW2で新しく部門サーバ用のVLANを作成する
L3-SW1とL3-SW2でVLAN間ルーティングを設定する
(4) ディスク容量の追加を柔軟に行える
サーバの構成変更を柔軟に行える

解説

(1)

稼働系はL3-SW1およびL3-SWAであることをしっかりと把握しておけば簡単です。現業務サーバからSAN上に構成したNASゲートウェイのディスク装置Bへデータをコピーします。データの経路は稼働系のL3-SW1とL3-SWAを通っていくので、

現業務サーバ→L3-SW1→NASゲートウェイ→L3-SWA→ディスク装置B

となります。

(2)

手順5で新部門システム用のネットワークの接続および設定が完了しています。その後、現部門システムを新部門システムに移行するのが手順6です。

まず、手順6.1で新部門システムに必要なデータをNASにバックアップしています。では、その後の手順6.2として考えられるのは、NASにバックアップしているデータを新部門システムにコピーすることでしょう。
そして、新部門サーバのIPアドレスは現部門サーバのIPアドレスとは異なります。部門システムにはホスト名で接続しているので、DNSサーバのリソースレコードを変更しなければいけません。DNSサーバで、部門サーバのホスト名に対するリソースレコードを現部門サーバのIPアドレスから新部門サーバのIPアドレスへと変更します。これが手順6.3です。
ここまでの移行作業がきちんと行われているかを確認するのが手順6.4です。クライアントLAN上のPCからホスト名で部門サーバに接続して、これまでと同じように部門システムを利用できるかどうかを確認しているのでしょう。
新部門システムの動作確認を正常に終えることができれば、現部門サーバは不要なので手順6.5で現部門サーバをネットワークから切り離します。

次の図は、手順6の移行の様子をまとめたものです。

 

H18TENW_41.png
図 41 手順6 部門システムの移行

(3)

何を聞きたいのかがよくわからない問題ですが・・・下線部(ⅱ)の部分の記述を考えます。

既存ネットワーク機器の環境変更は、利用者の業務に影響を与える可能性があり、原則として休日に実施することにした。

そりゃ、そうですね。既存ネットワークの機器の設定を変えると、何らかの影響が出るのが普通です。

そして設問の文章は、

図4中の手順4において、本文中の下線(ⅱ)に該当する作業の内容を二つ挙げ、それぞれ40字以内で具体的に述べよ。

とあります。
下線部(ⅱ)と設問の文章を考えると、手順4における既存ネットワーク機器の変更で、利用者の業務に何らかの影響を及ぼすような作業内容を答えればいいとわかります。もう、国語の問題ですね。

手順4はサーバLANの構築です。サーバLANを構成するネットワーク機器のうち、既存の環境で使っているものはL3-SW1とL3-SW2です。つまり、L3-SW1とL3-SW2でサーバLAN構築のために設定する内容を40字以内でまとめればいいわけです。考えられる、主な設定内容としては、

  • 新部門サーバ用のVLANの作成
  • クライアントLANやサーバLANから新部門サーバ用に作成したVLANへのVLAN間ルーティング
  • 新部門サーバのVLANへの不要なルーティングのフィルタリング設定
  • 新部門サーバVLANに対するVRRPの設定
  • L2-SWA、L2-SWB、L3-SW1、L3-SW2の物理配線
  • L2-SWA、L2-SWB、L3-SW1、L3-SW2でのスパニングツリーの設定

これらから、2つ40字以内でまとめればよいでしょう。

(4)

新社内システムの大きな特徴は、SANを導入してディスク装置を統合したことにあります。SANを導入したことによって、システム拡張の観点からどのようなメリットがあるのかを考えればよいでしょう。

SANによってストレージを統合することによって、

  • ディスク容量の拡張が容易になる
  • サーバの構成変更を柔軟に行える
  • 仮想化技術によってサーバのクラスタ化や負荷分散が容易になる
  • リモートバックアップを容易に行うことができる

などのメリットがあります。

参考URL

特になし

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