平成18年 テクニカルエンジニア(ネットワーク) 午後Ⅱ 問1 営業店支援システム 設問1
平成18年 テクニカルエンジニア(ネットワーク) 午後Ⅰ問題
目次
解答
(1) a:符号コード b:VoIP-GW c:エコーキャンセル
(2) 音声の圧縮
解説
(1)
[a]
かなり難しい問題ですが、問題文をしっかりと読めば解答できるでしょう。問題文に
このアウトバンド方式によるトーン信号から[a]への変換処理は、
とあります。
空欄[a]は、トーン信号から変換するものになります。トーン信号に関して、
音声応答システムと電話をかけてきた顧客とのやり取りで使用されるトーン信号は、表1のように高群と低群の二つの周波数を組み合わせて符号コードに対応させる方式である。
という記述より、トーン信号は符号コードに変換することがわかります。つまり、空欄[a]には符号コードが当てはまります。
[b]
顧客からの外線着信はアナログ信号です。これを符号化してIPパケット(RTPパケット)化するのは、VoIP-GWです。トーン信号も同様に符号化してIPパケット(RTPパケット)化するのは、VoIP-GWで行います。
[c]
これも難しい穴埋めです。すべてのヒントは問題文に・・・
トーン信号以外に音声応答システムを制御する手段として、あらかじめ制御用に決められた言葉をそのまま認識する音声認識技術がある。この技術では、音声ガイダンスが電話をかけてきた人の声に混ざると、認識できないことがある。
声が混ざるといけないわけです。電話で声が混ざってしまうのは、エコーの影響です。声が混ざってしまわないようにするための、つまりエコーの影響を少なくするための機能であるエコーキャンセル機能が空欄[c]に当てはまります。
(2)
音声品質に最も影響するのは圧縮(コーデック)です。一般の固定電話の場合は、PCMコーデックで64kbpsのビットレートです。
問題文に「A社では使用帯域削減のため、音声を8kビット秒に圧縮している」との記述があるので、A社内のVoIPの環境ではかなりの圧縮をかけていることがわかります。
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