平成18年 テクニカルエンジニア(ネットワーク) 午後Ⅱ 問1 営業店支援システム 設問2


平成18年 テクニカルエンジニア(ネットワーク) 午後Ⅱ問題


解答

(1) 外線通話の音声パケットが必ず通過する場所だから
(2) 音声パケットをカプセル化してRECに転送する

解説

(1)

パケットのキャプチャを行うときは、ファイアウォールでのフィルタリング条件を考えるときと同じように通信フローをシッカリと把握することがポイントです。

外線通話の通信フローを考えると、次の図のようになります。

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図 22 外線通話の通信フロー

内部のIP電話機から外線通話するときには、公衆電話網とのゲートウェイであるVoIP-GWを必ず経由します。VoIP-GWにおいて、外線通話時のアナログ音声とRTPパケット(VoIP)の相互変換を行います。外線通話時は、音声のRTPパケットは必ずVoIP-GWを経由する構成です。外線通話を録音するためには、VoIP-GWが接続されているポートのミラーポートにキャプチャ装置を接続して、RTPパケットをキャプチャします。

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図 23 外線通話のRTPパケットのキャプチャ

(2)

キャプチャ装置でキャプチャしたRTPパケットのあて先は、VoIP-GWもしくは通話しているIP電話機のIPアドレスです。そのため、キャプチャしたRTPパケットをそのままRECに転送することができません。

RECにキャプチャしたRTPパケットを転送するためには、RTPパケットにあらたにヘッダを付加してカプセル化します。付加するヘッダのあて先IPアドレスはREC、送信元IPアドレスはキャプチャ装置になります。カプセル化したRTPパケットをRECへ送信し、RECがそのRTPパケットを保存できるようにします。

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図 24 RTPパケットをRECへ転送

参考URL

特になし