OSI参照モデル その1

ネットワークの移り変わり
OSI参照モデルに先立って、ネットワークの移り変わりについて。
以前のネットワークは、ひとつのベンダ(メーカのことです)が作った機器で構成されていました。そのネットワークでは、ベンダ独自の通信アーキテクチャが開発されて使われていたわけですね。有名なところでは、
IBM:SNA(Systems Network Architecture)
日立:HNA(Hitachi Network Architecture)
富士通:FNA(Fujitsu Network Architecture)
などなど・・・

各ネットワーク内のコンピュータはこういった通信アーキテクチャを使って「同じベンダ」のコンピュータ同士で通信を行っていたんですね。違う通信アーキテクチャを使っているコンピュータ、つまり違うベンダのコンピュータ同士では通信を行うことができませんでした。
どうしても通信したい!というために、「ゲートウェイ」という機器が作られました。通信アーキテクチャの翻訳を行います。




これは、日本語しか話せない人と英語しか話せない人がたがいにコミュニケーションできないのと同じですね。こういう2人の人がコミュニケーションしようと思ったら、通訳してくれる人が必要になります。この通訳してくれる人がゲートウェイに相当します。


マルチベンダネットワークへ
しかし、ネットワークが普及してくるにつれてひとつのネットワークに複数のベンダのコンピュータを接続したい!という要望が出てきます。こういったネットワークの形態をマルチベンダネットワークと呼んでいます。
「同じメーカのコンピュータや機器だけで十分だ!」という人もいるかも知れませんが、選択肢は少ないより多い方がいいですよね。


さて、コンピュータ同士が通信するためには同じ通信アーキテクチャを使う必要があるというのは以前に紹介したとおりです。そこで、このマルチベンダネットワークで通信するための「共通の」通信アーキテクチャが必要になります。
共通の通信アーキテクチャの代表的なものとして、
・OSIプロトコル
・TCP/IP
があるわけです。



OSIプロトコルは、「OSI参照モデル」に基づいて設計されたものです。OSI参照モデルとは、通信の機能を階層的に表現して、それをモデル化したものです。ISO(International Organization for Standarization)によって制定されました。
OSI参照モデルは、ネットワーク上でどのように通信を行っているかを説明したり、通信アーキテクチャの比較を行うときにものさしの役割をするので、ネットワーク技術を知る上でとても重要な概念です。





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