平成13年秋初級シスアド午前ネットワーク関連問題その1



初級システムアドミニストレータ午前平成13年秋問15

 伝送媒体の特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。

ツイストペアケーブルは,同軸ケーブルや光ファイバケーブルに比べ,無中継でより長い距離の伝送に使うことができる。
同軸ケーブルは,双方向通信をするために 2 芯必要である。
同軸ケーブルは,光ファイバケーブルやツイストペアケーブルに比べ,より大容量の伝送に使うことができる。
光ファイバケーブルは,電磁的な干渉を受けないので,同軸ケーブルやツイストペアケーブルよりも雑音に強い。


正解:エ

解説:
ネットワークのケーブルに関する設問です。情報処理試験ではだいたい「同軸ケーブル」「ツイストペアケーブル(UTPケーブル)」「光ファイバケーブル」の3点をきちんと押さえておけば大丈夫だと思います。

「同軸ケーブル」
10BASE5や10BASE2といった昔のバス型のLANに使われているケーブルです。テレビのアンテナ線といったらイメージがつきやすいかもしれませんね。
同軸ケーブルは、絶縁体に覆われた芯線があり、絶縁体の周りをメッシュ状の銅線が覆っていてさらにその周りに被膜があります。1芯なので基本的に単方向(半2重)通信です。ケーブルの長さは
10BASE5で最大500メートル、10BASE2で最大185メートルです。

「UTPケーブル」
いわゆるLANケーブルです。10BASE-Tや100BASE-TXなどの最近の主流のLANで利用されているものです。UTPケーブルの内部は、8本の銅線が2本ずつ組になり、その4組がさらによりあわされています。
UTPケーブルは品質によってカテゴリ分けがされていて、
10BASE-Tならカテゴリ3以上、100BASE-TXならカテゴリ5以上が必要です。いま普通にお店に行って買うとカテゴリ5ですね。将来的にギガビットイーサネットを利用するのであれば、エンハンスドカテゴリ5やカテゴリ6といったケーブルが必要です。UTPケーブルは最大100メートルの制限があります。

UTPケーブル

「光ファイバケーブル」
電気信号ではなく、光信号でデータを伝えるためのケーブルです。コアとクラッドという屈折率の違うファイバを用いて、光を全反射させてデータ転送を行っています。光信号なので電磁波の影響を受けずにノイズにとても強いです。また、数km〜数十kmというかなり長い距離をサポートすることができます。コアとクラッドの直径比によって次のように分類されています。

・マルチモード光ファイバ 62.5/125(コア/クラッド 単位マイクロメートル)
・シングルモード光ファイバ 8/125


シングルモードのほうがマルチモードよりも一般的に長距離で大容量のデータ転送を行うことができます。


ア:UTPケーブルは問題文中の中で伝送距離が一番短いので間違えです。
イ:同軸ケーブルは1芯の構造です。
ウ:同軸ケーブルよりも光ファイバのほうが大容量のデータ転送を行うことができます。
エ:正解。光信号なので電磁波の影響を受けることがありません。




初級システムアドミニストレータ午前平成13年秋問16

 LAN の構成装置であるブリッジに関する記述として,最も適切なものはどれか。

 ア LAN のトラフィックを監視する。
 イ 同じデータリンク制御プロトコルを使用する二つの LAN を相互接続する。
 ウ ケーブル上の電気信号を再生して中継することで,LAN のケーブルを延長する。
 エ 異なる IP ネットワークの LAN を WAN 経由で接続し,経路選択を行う。



正解:イ

解説:
ブリッジに関してはメルマガですでにご紹介している通りデータリンク層で動作するネットワーク機器です。詳しくはこちらをご覧ください。

ブリッジ (MACアドレスの学習)
ブリッジ (フィルタリング)

ブリッジは接続機器なのでトラフィックを監視するものではありません。
正解。といってしまうのはちょっと???なんですが、出題者が意図しているものはこれでしょう。データリンク制御プロトコルとは、たとえばト−クンリングとかイーサネットを示しています。これらのLANを相互に接続する機器がブリッジです。ただし、トランスレーショナルブリッジ、カプセル化ブリッジを利用すると、異なるデータリンク制御プロトコルを使用しているLANも接続することができます。
これはリピータの機能を指しています。リピータよりも上位のブリッジにはもちろんリピータの機能が備わっているのですが、これは正解ではないでしょう。
リピータ
ルータの機能を言っています。
ルータ(ルーティング概要)



初級システムアドミニストレータ午前平成13年秋問17

 インターネット環境で DNS サーバが果たす役割はどれか。

インターネットからの不正アクセスを防止する。
社内のプライベート IP アドレスをグローバル IP アドレスに変換し,イ  ンターネットアクセスを可能にする。
ドメイン名やホスト名などと IP アドレスとの対応付けをする。
パソコンなどからの IP アドレス付与の要求に対し,サーバに登録してあ  る IP アドレスの中から使用されていないアドレスを割り当てる。


正解:ウ

解説:
DNSサーバの役目はホスト名とIPアドレスの対応付けを行うことなので、そのものずばり選択肢「ウ」が正解です。ホスト名はTCP/IP上で使うコンピュータの名前です。IPアドレスだと人間にはわかりにくいのでホスト名を使って通信しましょうということになっています。でも、IPアドレスは必要なのでホスト名から目的のIPアドレスの対応付けを行う必要があります。これをDNSによって行います。

DNS その1
DNS その2
DNS その3


ファイアウォールの説明です。
ルータやファイアウォール、プロキシサーバなどで行うNATの説明です。NATによってプライベートアドレスの社内LANからグローバルアドレスのインターネットに接続できるようになります。
ルータ(アドレス変換 NAT)
ルータ(アドレス変換 IPマスカレード)
IPアドレスなどの自動設定を行うためのDHCPについてかかれてあります。
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)その1
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)その2
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)その3


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初級システムアドミニストレータ午前平成13年秋問18

 パソコンを公衆網経由でインターネットサービスプロバイダに接続する。その
接続方法を表す図の a 〜c に入れる語句の適切な組合せはどれか。

      
                              ─┬──┬─
                             /  │  │  \
         ┌────┐┌────┐┌────┐ │ ┌┴──┴┐ │
         │パソコン├┤  a  ├┤  b  ├─┤ │  c  │ │
         └────┘└────┘└────┘ │ └┬──┬┘ │
                             \  │  │  /
                              ─┴──┴─
      
        ┌───┬───┬───────┐
        │ a  │ b  │   c    │
      ┌─┼───┼───┼───────┤
      │ア│TA  │DSU  │ISDN     │
      ├─┼───┼───┼───────┤
      │イ│TA  │モデム│アナログ電話網│
      ├─┼───┼───┼───────┤
      │ウ│ルータ│TA  │アナログ電話網│
      ├─┼───┼───┼───────┤
      │エ│ルータ│モデム│ISDN     │
      └─┴───┴───┴───────┘
     

正解:ア

解説:
ISDNはADSLに押されてすっかりと地味になってしまった感がありますが、まだインターネットに接続するための回線としてよく利用されていると思います。ぼくのうちも現在、フレッツISDNで接続しています(もう少しで光ファイバです!)
この問題のようなISDNの接続の様子を答えさせる問題は過去にも何度か出ています。また出題される可能性があるので、しっかりと覚えておいてくださいね。

ISDNに接続するためにはTAとDSUが必要です。
TAは非ISDNインターフェースをISDNインタフェースに変換する役割を持っています。また、DSUはISDN回線を終端するための回線終端装置です。ISDNに接続するには、次の図のようにしま
す。



この図を見てみると、正解が「ア」であることがわかります。



初級システムアドミニストレータ午前平成13年秋問19

 電子メールに関する記述のうち,適切なものはどれか。

MIME は,電子メールで送信できるデータ形式として,テキストだけでなく,画像,音声なども規定している。
クライアントからメールサーバに電子メールを送信する場合は,POP3 のプロトコルが使用される。
電子メールのアドレスは,DHCP によって管理されている。
電子メールのアドレスを abc@xxx.yyy.ne.jp とすると,別プロバイダに加入したときも“@”の左側は abc でなければならない。



正解:ア

解説:
電子メールは一番よく利用されるアプリケーションじゃないでしょうか?基本的な仕組みについてはすでにメルマガで解説済みです。

電子メール

正解です。もともと電子メールはテキスト(文字)だけを送信するために使われていました。しかし、文字だけでは表現力が乏しいので、文字以外にWordやExcel、動画ファイルなどを添付できるように拡張するためのものがMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)です。MIMEでは添付ファイルを特殊な方式で文字(ASCIIコード)に置き換えることによって電子メールで送ることが可能になっています。
電子メールは送信用と受信用のプロトコルが別々に分かれています。送信するためにはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、受信するためにはPOP(Post Office Protocol)を利用します。
DHCPはIPアドレスを管理していますが、電子メールアドレスを管理していません。電子メールは、会社のネットワークであればネットワーク管理者が管理をしています。ご家庭でインターネットサービスプロバイダと契約しているのであれば、インターネットサービスプロバイダが管理することになります。
「ウ」にも関連しますが、プロバイダごとに管理が分かれます。必ず"@"の左側は同じものを使わなければいけないということはありません。逆にいうと、同じものが使えないかもしれません。プロバイダの乗り換えをするときは今使っているものが他の人によって利用されているかもしれないので、要注意です。







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