ネットワークの仕組みを理解するにはポイントは2つ

ネットワークの目的は、とてもシンプルでデータを転送することです。ネットワークの仕組みを理解するには、2つのポイントがあると考えています。

  1. データを送受信する主体はアプリケーション
  2. 通信は双方向

この2点をしっかりと押さえておくと、ネットワークの仕組みの理解がクリアになっていくことでしょう。

データを送受信する主体

ネットワークで転送するデータを送受信している主体は何かということを考えてみましょう。よくPCとかサーバのアイコンがあって、その間をデータが転送されていくような図を見かけるでしょう。

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図 データのやり取り その1

でも、もう少し考えてみると、データを送受信する主体はPCやサーバなどで動作しているアプリケーションです。いろんなアプリケーションのデータがネットワーク上を転送されていき、アプリケーションの機能を果たすことができます。
たとえば、誰もが毎日一度はWebサイトを見ていることでしょう。Webサイトを見るためのアプリケーションは、Edge(Internet Explorer)やChromeなどのWebブラウザです。そして、Webサイトを運営してるWebサーバ上では、IISやApacheといったWebサーバアプリケーションが動作しています。「Webサイトを見る」というのは、WebブラウザとWebサーバアプリケーションのデータのやり取りを行っています。

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データのやり取り その2

OSI参照モデルやTCP/IPの階層では、アプリケーションは一番上の階層です。最終的にアプリケーションのデータのやり取りができるようするための機能を果たすのがアプリケーション層の下に位置する階層です。

普段、私たちが利用するアプリケーション同士以外にもデータのやり取りを行うことがあります。たとえば、ルータ同士がルーティングプロトコルのデータを送受信することがあります。でも、最終的にはアプリケーション同士のデータのやり取りができるようにすることが目的です。ルーティングプロトコルは、ルーティングテーブルを自動的に作り上げて、アプリケーションが動作するPCやサーバ間のデータの転送を行えるようにするためのものです。

通信は原則双方向

そして、通信は原則双方向であるということも大事なポイントです。当たり前といえば当たり前のことです。何かのリクエストのデータを送信すると、そのリプライのデータが返ってきます。ときどき送りっぱなしということもありますが、何かデータを送ったらその返事が返ってくるということをしっかりと意識しておきましょう。

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図 通信は双方向

特にルーティングを考えるときに重要です。たいてい、ルーティングについての解説は片方向のことしかケアしていません。でも、きちんと戻りのルートもルータのルーティングテーブルに登録しておかなければいけません。