「NETWORK WORLD 2007.3」『プロトコル解析で学ぶ! トラブルシューティング術』 by Gene

LANアナライザ(ClearSight)を使って、TCP/IPの主要なプロトコルの動作を詳
しく解説する連載です。毎回、楽しみに読んでいて知識の確認にすごく役に立
っている連載です。今回はTCP/IPのプロトコルの主役であるTCPについて扱っ
ています。

TCPと言うと、

  • コネクションの確立(3ウェイハンドシェイク)
  • 信頼性のあるデータの転送
  • フロー制御

などのいろんな機能を持っている転送プロトコルです。多くのアプリケーショ
ンプロトコルはトランスポート層にTCPを利用して、TCPのこういった機能を最
大限に活用していますね。
WebアクセスのHTTPやメールのPOP、SMTP、ファイル転送のFTPなど主要なアプ
リケーションプロトコルは、トランスポート層にTCPを使っています。

ネットワーク技術の勉強をはじめたら、必ずTCPの仕組みは勉強していること
だと思います。その過程で、3ウェイハンドシェイクのプロセスやシーケンス
番号やACK番号によるデータ転送のプロセスもきっと勉強しているでしょう。
でも、その内容を忘れていたりしませんか?ちょっとあやふやになっていたり
しませんか?もし、思い当たったら、この記事は復習にうってつけですね。

実際のパケットのキャプチャを見ながら、3ウェイハンドシェイクのプロセス
やシーケンス番号、ACK番号によるデータ転送、SACK(Selective ACK)による選
択的再送のメカニズムを確認できます。
シーケンス番号やACK番号は、大きな値の数字なのでひとつひとつ追っていく
のがちょっとめんどくさかったりしますが、実際のパケットの様子を見ていく
と理解がとても深まりますね。

LANアナライザとして、ぼくはいつもフリーのEtherealを使っているんですが、
やはり商用のソフトの方がいろんな機能がありそうで、いいなぁと思いました。
複数のポイントのキャプチャデータをマージして、比較できるのはとても便利
な機能ですね。もしかすると、Etherealでもできるのかもしれないんですが。
あと、日本語のインタフェースはやっぱりわかりやすい。ClearSight欲しいな
ぁと思っても、う~ん、ちょっと手が出る金額じゃないのが残念です。

この記事で、TCPについていい復習になりました。で、自分が作ったコンテン
ツを見直してみると、書き直したくなりますね。今まで書いたコンテンツも機
会を見て、修正したり新しく書いていこうと思います。

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