サブネットマスク

サブネットマスク

IPアドレスは、ネットワーク部分とホスト部分から構成されているということなんですが、どこまでがネットワーク部分でどこからがホスト部分であるかわからないとダメですよね?そのため、IPアドレスのうちどこまでがネットワーク部分ということを識別するためにサブネットマスクが用いられます。
サブネットマスクの表記方法は、IPアドレスと同じです。32ビットのビット列で設定するときなどは8ビットずつ10進数で表現して、「.」で区切ります。そのビット列で「1」となっているところがネットワーク部分ですよ~ということを示します。

クラスごとのサブネットマスク(デフォルトマスク、ナチュラルマスク)

IPアドレスのクラスごとのサブネットマスクがどうなるか考えてみましょう。最初に、クラスAのIPアドレスは8ビット目までがネットワーク部分として使われるので、サブネットマスクは

11111111 00000000 00000000 00000000 = 255.0.0.0

となります。
同じように考えるとクラスBのIPアドレスは16ビット目までがネットワーク部分です。このとき、サブネットマスクは、

11111111 11111111 00000000 00000000 = 255.255.0.0

です。

さらに、クラスCのIPアドレスは24ビット目までがネットワーク部分を示すので

11111111 11111111 11111111 00000000 = 255.255.255.0

というサブネットマスクになります。

以上は、クラスA・B・Cのデフォルトのサブネットマスクとなります。クラスのデフォルトのサブネットマスクをデフォルトマスクやナチュラルマスクと呼ぶことがあります。
またあとですぐ出てきますが、ネットワークを分ける(サブネッティング)ときにこのデフォルトのサブネットマスクを拡張して設定を行うことになります。

サブネットマスクの別の表記方法

また、サブネットマスクの別の表記方法もあります。本来、IPアドレスと一緒にサブネットマスクも明記しておく必要があります。(必ずクラスのデフォルトのサブネットマスクを利用するとは限らないため)

たとえば、クラスAで100.0.10.10というIPアドレスを持つコンピュータは、

IPアドレス:100.0.0.10
サブネットマスク:255.0.0.0

というように表現しないといけません。いちいち255・・・・と書くのはめんどくさいです。そこで上の2つをまとめて

IPアドレス:100.0.0.10/8

と書くことがあります。この「/8」は、先頭から8ビット「1」がたっているサブネットマスクということを表しています。
クラスBのIPアドレスなら、

IPアドレス:172.16.100.50/16

クラスCなら

IPアドレス:192.168.10.1/24

のようになります。

このようなサブネットマスクの表記方法をCIDR表記やプレフィクス表記と呼ぶこともあります。

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