H O M E > ネットワーク技術雑誌レビュー > 2003年11月
(所属カテゴリー:日経NETWORK---投稿日時:2003年11月24日)
この手の雑誌でネットワーク設計を取り扱うのは、はじめてみました。最近の「日経NETWORK」は、今回のネットワーク設計だけではなくて、QoS(Quality of Service)など新しいトピックについての記事があるので、読んでいると「へぇ~」と思わずボタンを押したくなるようなのが多いですね。
今回の記事では、2フロアの60人規模というそこそこのネットワークを例にとって、ネットワーク設計の基本を抑えている内容です。
ネットワーク設計の基本的な流れの
ネットワーク設計というと「難しい」というイメージがあるかもしれませんが、対話形式で書かれているため初心者の方でもさくさくと読めるでしょう。ま、対話形式で書かれているとさくさくと読めていいのですが、なんとなくわかったつもりで終わってしまうことになりかねないかなぁとも思いました。単にわかったつもりになるのではなくて、その裏にある技術的なところまでしっかりと理解できるようにするともっといいでしょう。
たとえば、今回の記事のネットワークで言えば、
「ネットワークのおべんきょしませんか?」の中で、今回の日経NETWORKの記事に関連して、参考になると思われるのは、次のリンクがあります。
IPアドレス
グローバルアドレスとプライベートアドレス
サブネッティング
サブネッティングの方法
VLANってなんでいるの?
VLANの仕組み
VLANのアクセスリンク
トランクリンクってなに?
VLAN間ルーティングその1
VLAN間ルーティングその2
レイヤ3スイッチその1
レイヤ3スイッチその2
ルータの必要性ってあるの?
VLANによるLAN設計その1
VLANによるLAN設計その2
この辺のリンクを読んでいただいてから、今回の記事を読むと、より全体像が見えてくると思います。
ただ、ネットワーク設計というと今回の記事だけで終わってしまうような簡単なものではないです。さらに、QoSをかけたり、もっとセキュリティについて考慮したり、さらにはマルチキャストや冗長性が必要となることもあります。これらは、シスコ的にいうと(CCDA受ける人は知っておいてくださいね)インテリジェントネットワークサービスといいます。
現在のネットワークに求められるのは、単にデータを転送するだけでなく、インテリジェントネットワークサービスを実装して、ネットワーク上でさまざまなアプリケーションを動作させるような付加価値の高いネットワークにすることです。
でも、インテリジェントサービスやネットワーク上のアプリケーションは、すべてベースとなるネットワークがあってはじめて意味を持ちます。その意味でも、ベースのネットワークを設計することについての記事はとても興味がわく面白い記事になっています。
これからも日経NETWORKでは、こういった新しいトピックの記事に期待したいですね。
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