チャレンジ e-Japan 先進自治体を追う P186


政府の e-Japan 計画を先進的に推進している自治体の紹介です。今回は、新潟県長岡市でした。

ちなみに、e-Japanについて詳しくはこちら



一時期、
小泉さんがよく用いていた「米百俵」の故事が生まれたのが長岡市だそうです。「米百俵」の精神で、長岡市は通信インフラの整備をすすめている最中です。

「市営IX(Internet eXchange)構想」
「官民共同FTTH(Fiber To The Home)」

が2つの柱です。

ちょうど「日経コミュニケーション2003.3.3」号に
IXのトラフィックが飽和状態になってきているという話がありました。
インターネットは、共通の管理ポリシーに基づいたネットワークの集合である、AS(Autonomous System)が相互接続することによってなりたっています。ASの相互接続のポイントがIXです。

IXは現在、東京で一極集中です。これまでにも長野県などで地域IXが構築されていますが、東京のIXには、すでに多くのASが接続されているので、東京のIXに接続する方が地域IXに接続するよりもメリットが大きかったわけです。でも、地方から東京まで回線を引くのも大変ですし、東京に集中すればするほど、トラフィックが増えてしまうことになります。

そこで、最近注目されているのが
MPLS(MultiProtocol Label Switching)を用いた広域IXです。記事の中には、詳しく触れられていませんが、長岡市の「市営IX」もMPLSを利用した広域IXの形態をとるものと思われます。

広域IXは、これまでのIXのように特定のコロケーションポイントまで回線を引き込まなくてもIXに接続することができます。MPLSで仮想的に接続することになります。

つい最近、日本テレコムが商用サービスとして広域IXサービス「mpls ASSOCIO」を提供し始めましたが、おそらくそれと同じメカニズムのIX構築を予定していると思います。


日本テレコム「mpls ASSOCIO


こういった
広域IXサービスを長岡市内のブロードバンド業者に安価で提供する予定だそうです。これが実現すると、長岡市のブロードバンド事業者は、高いコストをかけて東京のIXに接続する必要がなくなるので、長岡近隣のブロードバンドを利用しているユーザはサービス料金が安くなる可能性がありますね。


また、FTTHサービスは、現在
NTTのBフレッツのエリアがまだまだ拡大してこないことから長岡市が主導でFTTHサービスの導入を進めていくそうです。料金を見てみると、工事費1万円、通信料はプロバイダ料金の2000円と、Bフレッツや有線ブロードネットワークス、東京電力のFTTHサービスよりもはるかに格安になっています。


長岡市のように地方自治体からボトムアップ的に通信インフラの整備が進んでいくと、いまは先行きが見えない日本経済も活性化していくような気がします。他の自治体のITインフラ整備にも期待したいです。


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