平成15年度テクニカルエンジニア(ネットワーク)午後Ⅰ 問2設問4解答と解説

目次

解答

(1) SWのリンクランプを確認する(14)
【別解】テスト用PCからサーバにpingを打つ(19字)

(2) ポートとMACアドレスの対応(14字)

解説

(1)
「サーバがSWに接続されていることを確認」する方法に関する問題です。接続
確認としてまず思いつくのは、SWのリンクランプの確認です。ほとんどのハブ
やSWなどのネットワーク機器にはリンクランプがついており、正常に電気信号
を受信した場合に点灯するようになっています。機器によっては単純な接続確
認だけでなく、10M/100M、全二重/半二重/オートネゴなど、通信モードの認識
がランプから分かるものもあります。
リンクランプの他にも、テスト用のパソコンを持ち込むという記述があるので、
テスト端末からサーバに対してpingを打つことでも接続は確認できます。問題
文を見る限り、リンクランプでもping確認でも、どちらの確認方法でも特に問
題なさそうです。以上をまとめると、

SWのリンクランプを確認する(14)
【別解】テスト用PCからサーバにpingを打つ(19字)

となります。

(2)
この問題で、「SW」と記載されているのは、SNMP対応のスイッチングハブ
のことです。図1の下のほうに明記してあるので、見逃さないようにしま
しょう。
このようにSNMPに対応しているスイッチングハブは、「インテリジェント
スイッチ」と呼ばれたり、「インテリジェントである」と言われたりします。
それに対してSNMPに対応していないSWは「ノンインテリジェントスイッチ」
と言われます。

インテリジェントスイッチはSNMPを使用したリモート管理や障害通知などの機
能が充実している分、一般的に価格帯も高くなります。また、SNMPはIP上で動
くプロトコルなので、スイッチングハブにもIPアドレス、サブネットマスク、
デフォルトゲートウェイ等の設定があります。案1を実施するに当たり、表で
SW-1やSW-2でもIPの設定変更が必要になっているのはこのためです。
インテリジェントスイッチは自分自身宛のIPパケットには応答するため、SNMP
によるリモート管理や、SWに対してのping疎通確認など、ノンインテリジェン
トスイッチよりも高度な使い方ができます。またインテリジェントスイッチで
は、SNMPやtelnetでログインし、SWの状態を参照することができます。
ただしIPアドレスはあくまでSNMP等の管理用途に設定するだけなので、普通に
レイヤ2のスイッチングハブとして動作するときは、意識する必要はありませ
ん。

ここで問題にもどります。下線②では、SWのポート割り付けが計画通りに
なっているかを確認します。ポートと接続機器の対応を確認するには、SWの
FDBを参照するといいでしょう。
スイッチングハブはポート番号とそのポートにつながる機器のMACアドレス
の対応を記録したDBをもっており、このDBのことをFDB(Forwarding Data
Baseまたは Filtering Data Base)といいます。スイッチングハブはこの
FDBとイーサフレームの宛先MACアドレスを参照することで、フレームを適切
なポートのみに送信することができます。一方リピータハブはFDBが存在し
ないため、どのポートにどの機器が接続されているかを記憶しておらず、
すべてのポートにフレームが送信されます。なお、ノンインテリジェント
スイッチもFDBは持っていますが、SNMPやtelnetに対応していないため、
それを参照することができません。

H15A1-2-4pic1.JPG

問題の下線②で、ポートとサーバ接続の割付を確認するためには、
SWにログインしてFDBを参照し、ポート番号とサーバのMACアドレスの対応を
確認すればよいでしょう。これを15字以内でまとめると

ポートとMACアドレスの対応(14字)

となります。


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