平成18年 テクニカルエンジニア(ネットワーク) 午後Ⅱ 問1 営業店支援システム 設問2
平成18年 テクニカルエンジニア(ネットワーク) 午後Ⅱ問題
目次
解答
(1) 外線通話の音声パケットが必ず通過する場所だから
(2) 音声パケットをカプセル化してRECに転送する
解説
(1)
パケットのキャプチャを行うときは、ファイアウォールでのフィルタリング条件を考えるときと同じように通信フローをシッカリと把握することがポイントです。
外線通話の通信フローを考えると、次の図のようになります。
内部のIP電話機から外線通話するときには、公衆電話網とのゲートウェイであるVoIP-GWを必ず経由します。VoIP-GWにおいて、外線通話時のアナログ音声とRTPパケット(VoIP)の相互変換を行います。外線通話時は、音声のRTPパケットは必ずVoIP-GWを経由する構成です。外線通話を録音するためには、VoIP-GWが接続されているポートのミラーポートにキャプチャ装置を接続して、RTPパケットをキャプチャします。
(2)
キャプチャ装置でキャプチャしたRTPパケットのあて先は、VoIP-GWもしくは通話しているIP電話機のIPアドレスです。そのため、キャプチャしたRTPパケットをそのままRECに転送することができません。
RECにキャプチャしたRTPパケットを転送するためには、RTPパケットにあらたにヘッダを付加してカプセル化します。付加するヘッダのあて先IPアドレスはREC、送信元IPアドレスはキャプチャ装置になります。カプセル化したRTPパケットをRECへ送信し、RECがそのRTPパケットを保存できるようにします。
参考URL
特になし