クラスフルとクラスレスその1
目次
クラスフルルーティングプロトコルとクラスレスルーティングプロトコル
ルータが交換するルーティング情報の中にサブネットマスクの情報が含まれるかどうかによって、ルーティングプロトコルは以下の2種類に分類されます。
- クラスフルルーティングプロトコル
- クラスレスルーティングプロトコル
クラスフルルーティングプロトコル、クラスレスルーティングプロトコルについて解説する前に、「メジャー(主要)ネットワーク」という表現について触れておきましょう。
メジャーネットワークって?
メジャーネットワークとは、クラスA、B、Cのアドレスクラスに従ったネットワークアドレスを指しています。つまり、クラスAは1バイト目まで、クラスBは2バイト目まで、クラスCは3バイト目までで考えるネットワークアドレスということになります。
※日本語では、メジャーを翻訳して「主要」ネットワークなんていう表現がとられることがあります。しかも、 なんの説明もなしに・・・個人的には、この表現はなんか変だなという翻訳の例の一つだと思っています。
たとえば、10.1.1.0/24のメジャーネットワークは、10.0.0.0です。192.168.1.4/30のメジャーネットワークは192.168.1.0です。メジャーネットワークは、クラスレスルーティングプロトコルでの自動集約に特に関係します。
また、「ナチュラルマスク」あるいは「デフォルトマスク」という表現もよく見られます。これは、クラスA、B、Cにおけるサブネットマスクのことです。つまり、ナチュラルマスクは次の表のようになります。
クラス | ナチュラルマスク (デフォルトマスク) |
クラスA | 255.0.0.0(/8) |
クラスB | 255.255.0.0(/16) |
クラスC | 255.255.255.0(/24) |