日経パソコン 2004.11.22 『まねるべし、ネット先進国のAUP p249』 by 月波朔夜
「保護者の無関心を喚起せよ」
記事を書かれた方は小学校の教師で、保護者を対象に「インターネットの危険から子供を守る5つの方策」というインターネットの危険と対策に関するセミナーを開催したそうです。
しかし参加者は少なく、参加しなかった保護者の参加しなかった理由が
「聞いてもよくわからないから」
「うちはインターネットをやっていないから」
というもの。
「うちはインターネットをやっていないから」という理由は理由になりません。携帯電話でもインターネットはできるし、インターネットカフェはたくさんあるし、友達の家でだってできるんですから。
「欧米では親子でサイン」
欧米の学校ではAUPというっものを実施しているといいます。AUPとは「Acceptable Use Pollicy(アクセプタブル ユース ポリシー)」の略で、インターネットの利用ガイドラインです。
日本の学校でもガイドラインは作成されていますが、子供たちがインターネット使う場合より、学校側の注意点のような場合だといいます。例えば「児童が特定できる顔写真をWebページに使用しない」などです。
しかし欧米のAUP、ガイドラインは情報モラルの大切さを重視た項目を設定するようです。そしてアメリカやイギリスではこのAUPに親子でサインさせ、厳しいところでは停学などの措置を取ることろもあるといいます。
「勤務校でもAUPを実施」
記者は勤める小学校でこの欧米のAUPを参考に学校独自のAUPを作成して保護者会で説明会を行ったそうです。
最近、インターネットが関係した犯罪が増えていますね。その度にインターネットの秘匿性や使用方法が話題になります。メディアではインターネットがさも怖いものであるかのように言っているように思えて仕方ありません。
インターネットはあくまでも方法や道具でしかありません。使うひと次第なんです。そのためにAUPを参考にガイドラインを作成して正しい利用法を覚えていきたいですね。
月波朔夜
※朔夜さん、ありがとうございます。AUPという言葉ははじめて知りました。インターネットが一般的なものになりつつあるいま、きちんとしたアクセスポリシーを考えていく必要がありますね。(Gene)