CCNP BSCI 旧バージョン(640-901J)の模擬問題 No.61~No.65

問題

No.61

BGPのパスアトリビュートのうち、Well-known Mandatoryに当てはまるものをすべて選択してください。

1) NEXT_HOP
2) ATOMIC_AGGREGATE
3) AS_PATH
4) MED
5) LOCAL_PREF
6) COMMUNITY
7) ORIGN


No.62

以下の文章の空白を埋めてください。

BGPは、( ア )間でルーティング情報を交換する( イ )の一種です。ASとは、「同一の管理ポリシーによって管理されるネットワークの集合」として定められています。

BGPのルーティングアルゴリズムは、ディスタンスベクタ型とよく似ていて、( ウ )と呼ばれることがあります。これは、経由するASによって経路を選択するものです。BGPはいろんな( エ )によって経路選択を行うことができるのですが、デフォルトではもっとも経由するASが少ない経路を採用することになります。


No.63

BGPが利用するTCPポート番号を答えてください。


No.64

AS番号について正しいものをすべて選択してください。

1) AS番号は、すべて自由に使うことができる
2) AS番号は、32ビットの値で表現される
3) AS番号は、グローバルなAS番号とプライベートなAS番号がある
4) AS番号は、16ビットの値で表現される
5) AS番号の割り当ては、IANAやJPNICが行う


No.65

BGPのNOTIFICATIONメッセージについて正しいものを選択してください。

1) NOTIFICATIONメッセージによって、正しくBGPピアを確立したことを通知する
2) NOTIFICATIONメッセージによって、ピアにエラーを通知し、ピアをリセットする
3) NOTIFICATIONメッセージは、これからBGPピアを確立するための合図として利用する
4) NOTIFICATIONメッセージは、定期的にBGPピアが動作しているかどうかを確認するために送信される


解答、解説

No.61

【解答】1、3、7

【解説】

BGPでは、さまざまなアトリビュートによって経路選択を行います。そのアトリビュートはいくつかにカテゴライズされていて、必ずBGPのUPDATEメッセージに含めなくてはいけないアトリビュートがWell-known Mandatoryアトリビュートです。

Well-know Mandatoryアトリビュートは次の3種類です。

?ORIGIN
ORIGINアトリビュートはNLRIの生成元を表しています。ORIGINアトリビュートで表されるNLRIの生成元は、次の3種類です。

「IGP」
IGPというORIGINアトリビュートは、UPDATEメッセージに含まれるNLRIがAS内のIGP(スタティックルートも含む)によって生成されたことを示しています。

「EGP」
EGPは、UPDATEメッセージで通知するNLRIがEGPによって生成されたことを示しています。このEGPはBGPの前身となるルーティングプロトコルで、現在はこのORIGINアトリビュートが利用されることはほとんどありません。

「INCOMPLETE」
INCOMPLETEは、UPDATEメッセージに含まれるNLRIが上記の2つの方法以外で生成されたことを示します。たとえば、シスコ社のルータではIGPからBGPにリディストリビュートした経路は、ORIGINアトリビュートがINCOMPLETEとなっています。

?AS_PATH
AS_PATHアトリビュートは、AS間での経路制御において非常によく参照されるパスアトリビュートです。BGPがパスベクタ型ルーティングプロトコルと言われているのは、基本的にAS_PATHに基づいた経路制御を行っていることが大きな理由です。
AS_PATHはその名前の通り、ルーティング情報が経由してきたASがリストされています。
EBGPピアに対して、経路を伝えるとき、AS_PATHアトリビュートに含まれているAS番号のリストに自ASのAS番号を追加します。この追加のことを「プリペンド(prepend)」と呼ぶことがあります。プリペンドとは、リストの先頭に追加することを意味しています。つまり、AS_PATHのリストの先頭にあるAS番号が最も近いASであり、リストの後方にあるAS番号ほど遠いASです。そして、リストの最も後ろのAS番号が経路の発生元のASであることがわかります。

?NEXT_HOP
NEXT_HOPアトリビュートは、UPDATEメッセージのNLRIに到達するためのネクストホップアドレスを示しています。ただし、このネクストホップアドレスは、通常のIGPとは異なり、AS単位でネクストホップを決めていくことになります。


No.62

【解答】(ア)AS (イ)EGPs (ウ)パスベクタ (エ)アトリビュート

【解説】
これは、この文章のままですが、BGPの最も基本的な特徴を示しています。


No.63

【解答】179

【解説】
BGPはTCP/IPの階層で言うとアプリケーション層に位置し、トランスポート層にTCPを使います。
TCPのポート番号は179です。


No.64

【解答】3、4、5

【解説】
AS番号は、各ASを識別するために利用されます。16ビットの値で表され、1~64511まではインターネット上で一意となるグローバルなAS番号です。64512~65535までは、組織の中で自由に使うことができるプライベートなAS番号を表しています。

グローバルなAS番号は、グローバルIPアドレスと同様に、IANA(ICANN)やNICが割り当てと管理を行うことになります。


No.65

【解答】2

【解説】
BGPが使っているメッセージは、次の4種類あります。

・OPEN
・NOTIFICATION
・KEEPALIVE
・UPDATE

NOTIFICATIONメッセージは、BGPピアの間で何らかのエラーが発生したときに、そのエラーを通知するために使われます。NOTIFICATIONメッセージを受け取ると、直ちにBGPピアが切断されます。

NOTIFICATIONメッセージを調べることによって、BGPピア間のトラブルの原因を切り分けることができるようになります。

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