Cisco認定資格の紹介 その6 CCNP BCMSN

BCMSNの概要

BCMSNはキャンパスネットワークの構築を扱っています。キャンパスネットワ
ークは簡単に言えば、一つの敷地に複数のビルがあるような大規模な拠点のLAN
のことです。ちょうど大学のキャンパスのようなイメージですね。

具体的な試験の範囲は、CiscoのWebサイトを見ましょう。

「シスコ技術者認定 642-812J BCMSN」

BCMSNの試験範囲は次の通りです。

・VLAN
・スパニングツリー
・VLAN間ルーティング
・HSRP
・無線LAN
・セキュリティ
・IPテレフォニー

キャンパスネットワークのインフラを作るためのVLANおよびスパニングツリー
の比重が大きくなっています。VLAN、スパニングツリーでレイヤ2のインフラ
を構築し、さらにVLAN間ルーティングを行ってレイヤ3のインフラを構築しま
す。
その上で、キャンパスネットワークの信頼性を向上させるHSRPやセキュリティ
の確保します。そして、無線LANやIPテレフォニーによって、より柔軟で拡張
性の高いキャンパスネットワークの構築を行います。

試験の難易度はそれほど高くはないです。VLAN、スパニングツリーの比重が多
いのですが、CCNAとだいぶかぶっていますので。さすがにCCNAよりは深い問題
ですが、ちゃんとCCNAの勉強をして合格した方なら難しくないでしょう。

CCNP4科目の中で、一番勉強しやすくて難易度も低いので最初に受験する試験
としてオススメです。

BCMSNの対策

BCMSNの試験の対策は、まずはプロトコルや技術の基本をしっかりと理解する
ことです。VLAN、スパニングツリーおよびVLAN間ルーティングはLAN構築の最
も重要な技術なのでしっかりと理解しておきたいところです。
HSRP、無線LAN、セキュリティ、IPテレフォニーについては、基本的な問題が
多いのですが、一部けっこう難しめの問題もあります。やはり各技術の仕組み
を先に理解することが重要です。

BCMSN試験は最近の試験の傾向と同じように、設定・検証の解釈をさせる問題
も多く出ます。Catalystスイッチを実際に設定できる環境があれば、ベスト
です。

試験対策用として、「ネットワークのおべんきょしませんか?」において現在
PDFで販売しているテキストを活用していただければ幸いです。

新バージョンに対応したBCMSNテキストです

各技術の詳細な仕組みの解説と実機での設定例をたくさん載せています。