Ciscoデバイスの管理 Ciscoルータの内部メモリ その3

ファイルシステム

Ciscoルータには、前述のとおりRAM、NVRAMやフラッシュメモリなどいくつか
の内部メモリ領域があります。それらをファイルシステムとして管理していま
す。ファイルシステムには内部メモリだけでなくネットワーク(TFTP)もありま
す。IOSが認識する主なファイルシステムをまとめたものが次の図です。

copyコマンド

copyコマンドはrunning-configの内容をstartup-configに保存するときに利用
しますが、それ以外にもファイルシステム間でのファイルのコピーを行うため
に用います。主な用途をあげると、

・runing-configをstartup-configに保存
・IOSをTFTPサーバへバックアップ
・TFTPサーバからフラッシュメモリにIOSをダウンロード
・running-configをTFTPサーバにバックアップ
・TFTPサーバからコンフィグレーションを読み込む

などがあります。
こうした用途に利用するcopyコマンドの構文自体は単純で、次のようになりま
す。

#copy [copy-source] [copy-destination]

先に指定するパラメータがコピー元でそのあとのパラメータがコピー先です。
つまり、

#copy A B

と指定すると、Aの内容をBへコピーするという意味です。設定を保存するため
に、

#copy running-config startup-config

とコマンドを入力します。これはrunning-configの内容をstartup-configにコ
ピーするという意味です。
通常、[copy-source]および[copy-destination]の指定はファイルシステムの
識別子をつけますが、識別子をつけない場合はデフォルトのファイルシステム
の識別子は「flash:」として認識されます。ただし、running-config、
startup-configはファイルシステムの識別子を省略しても正しいファイルシス
テムで認識されます。
デフォルトのファイルシステム識別子が「flash:」であることに注意が必要で
す。設定を保存するために、copy running-config startup-configと入力する
つもりが誤って、copy running-config statup-configとすると
(startup-configの「r」が抜けている)、自動的にflash:statup-configという
ファイルにコピーしようとします。
ルータは、フラッシュメモリに何らかのファイルをコピーするとき、フラッシ
ュの内容を削除するかどうかを「Erase flash: before copying?」というプロ
ンプトでたずねてきます。
そのままEnterキーを押すと、フラッシュメモリをすべて削除してからコピー
を開始します。すると、フラッシュメモリ上のIOSイメージも削除されること
になります。このままの状態で、ルータを再起動するとIOSイメージが見つから
ずにIOSをブートすることができなくなってしまいます。
フラッシュメモリ上にファイルをコピーするときは、フラッシュの内容をいっ
たん削除してよいかどうかを十分に確認してから行ってください。また、設定
を保存するときにこうしたミスをしないようにするために、コマンド入力はな
るべく補完機能を使って正確なコマンドになるように心がけてください。

以下は、主な用途におけるcopyコマンドの実行結果の例です。

runing-configをstartup-configに保存

ログ copy running-config startup-config

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Gene#copy running-config startup-config
Destination filename [startup-config]?
Building configuration...
[OK]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

IOSをTFTPサーバへバックアップ

ログ copy flash tftp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Router#copy flash tftp
Source filename []? c3640-js-mz.122-7.bin
Address or name of remote host []? 10.1.1.100
Destination filename [c3640-js-mz.122-7.bin]?
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
~省略~
!!!!!!!!
12729284 bytes copied in 66.880 secs (192867 bytes/sec)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

TFTPサーバからフラッシュメモリにIOSをダウンロード

ログ copy tftp flash

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Router#copy tftp flash
Address or name of remote host []? 10.1.1.100
Source filename []? c3640-js-mz.122-7.bin
Destination filename [c3640-js-mz.122-7.bin]?
%Warning:There is a file already existing with this name
Do you want to over write? [confirm]
Accessing tftp://10.1.1.100/c3640-js-mz.122-7.bin...
Loading c3640-js-mz.122-7.bin from 10.1.1.100 (via Ethernet0/0): !!!!
Erase flash: before copying? [confirm]
Erasing the flash filesystem will remove all files! Continue? [confirm]
Erasing device... eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee
ee ...erasedee
Erase of flash: complete
Loading c3640-js-mz.122-7.bin from 10.1.1.100 (via Ethernet0/0): !!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
~省略~
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
[OK - 12729284/25457664 bytes]
Verifying checksum...  OK (0xD237)
12729284 bytes copied in 93.972 secs (136874 bytes/sec)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

コピー先がフラッシュメモリの場合、先ほども述べたとおり、
「Erase flash: before copying? [confirm]」といったんフラッシュメモリを
削除するかどうかを聞いてくるので、注意してください。

running-configをTFTPサーバにバックアップ

ログ copy running-config tftp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Gene#copy running-config tftp
Address or name of remote host []? 10.1.1.1
Destination filename [running-config]? gene.cfg
.!!
1684 bytes copied in 13.300 secs (129 bytes/sec)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

TFTPサーバからコンフィグレーションを読み込む

ログ copy tftp running-config

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Gene#copy tftp running-config
Address or name of remote host []? 10.1.1.1
Source filename []? gene.cfg
Destination filename [running-config]?
Accessing tftp://10.1.1.1/wgroa.cfg...
Loading gene.cfg from 10.1.1.1 (via Ethernet0): !
[OK - 1684/3072 bytes]
1684 bytes copied in 17.692 secs (99 bytes/sec)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

コピー先がrunning-configのときは、設定の内容がマージされるので注意して
ください。running-configへのコピーする場合のマージについての一例を下の
図に挙げています。

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