フレームリレーその2

フレームリレーってどんなもの?

フレームリレーはパケット交換方式のWANサービスです。X.25パケット交換サービスの誤り制御やフロー制御などの手順を省くことによって高速化されています。以前は、アナログ回線であったためにエラーレートが高かったのですが、光ファイバを利用することによってエラーレートが低くなっています。そのため、エラー制御を省略することができるようになっています。

フレームリレーの接続は、次の図のようになっています。





この図のように、本社と支社のネットワークを接続するためといったような用途に利用されます。専用線では、前回にお話したように全国規模のたくさんの拠点を接続するには、膨大なコストがかかりますし、ネットワークの拡張性に乏しくなってしまいます。フレームリレーを利用することによって、全国規模の拠点を接続したネットワークを構築することができるようになります。

フレームリレーを理解する上でのキーワードとして、
「VC(Virtual Circuit)」「アクセス回線」「DLCI(Data Link Control Identifier)」「FRAD(Frame Relay Access Devic or FRame Assembly Disassembly)」「CIR(Committed Information Rate)」があります。順番に各キーワードについて解説します。



VC(Virtual Circuit)、アクセス回線

VCは日本語にすると
「仮想回線」です。フレームリレー網と各拠点は物理的には1本の回線で接続されますが、その物理的な回線上に論理的な「仮想回線」を定義します。1本の物理回線上に、複数の拠点へのデータを多重化しているわけです。専用線で拠点を接続するためには、接続したい拠点ごとに専用線が必要でしたね?でも、フレームリレーではフレームリレー網に接続する回線が1本あればいいだけです。で、このフレームリレー網に接続する回線のことを「アクセス回線」といいます。

VCはフレームリレーサービスを契約するときにあらかじめ決めておく
「PVC(Permanent Virtual Circuit)」とサービス利用時に選択して決める「SVC(Switched Virtual Circuit)」の2種類ありますが、現在日本で提供されているサービスはPVCです。

さきほどの図の例は本社を中心としたスター型の接続です。これはハブアンドスポーク型ともいいます。この場合は支社1から支社2への通信は本社を経由して行う必要があります。支社1と支社2も通信を行う必要が頻繁にあると、本社に負荷がかかりやすくなってしまいます。支社1と支社2の間のPVCも定義している接続方式はフルメッシュ型と呼ばれます。





この場合、支社1から支社2へは本社を経由する必要がありません。ただし、PVCをたくさん定義しておく必要があるのでコストが高くなってしまいます。ネットワークを設計する際にコストと通信頻度、通信相手を考慮してハブアンドスポーク型かフルメッシュ型かを選択していきます。



DLCI(Data Link Connection Identifier)

そして、
DLCIはVCを識別するための識別番号です。DLCIは上位DLCIとして6ビット、下位DLCIとして4ビットの合計10ビットです。10ビットあるので、最大1024のVCを識別することが可能です。DLCIはフレームリレーのヘッダに含まれています。フレームリレー交換機はこのDLCIを見て、目的の拠点へとフレームをスイッチしていくことになります。
ここで最初の図をもう一度見てみましょう。





本社からデータを送信するときにDLCI=1を指定すると支社1に届きます。DLCI=2を指定すると支社2に届きます。この逆の場合も同様です。支社1からデータを送信するときにDLCI=1を指定すれば本社に届きますし、支社2からデータを送信するときにDLCI=2を指定すると本社に届きます。ただし、
支社からの本社へのDLCI番号は本社から支社へのDLCI番号と同じである必要はありません。DLCI番号は拠点とフレームリレー網内の交換機との間でローカルに利用する識別番号であるため、必ずしも双方向でDLCI番号を一致させる必要がありません。






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