平成13年ソフトウェア開発午前ネットワーク関連問題その2


ソフトウェア開発技術者午前平成13年問66

 ISDN の基本インタフェースに関する記述として,適切なものばどれか。

 ア B チャネルは回線交換用であり,パケット交換には利用できない。
 イ D チャネルは制御に使用されるが,パケットデータの転送用として使用することも可能である。
 ウ 既存の電話用配線は使わず,光ファイバを使用する。
 エ 二つの B チャネルを同時に使用するには,2 台の DSU が必要である。



正解:イ

解説:
ISDN基本インタフェース(Basic Rate Interface:BRI)は家庭でISDNを使うときに一般的です。
ユーザデータを転送するための64kbpsのBチャネル2本と、制御用信号を転送する16kbpsのDチャネル1本を多重化しています。制御用信号は主に呼制御の信号です。呼制御とは電話の発着を制御することです。BRIは2B+Dと表現されます。64kbps2本と、16kbps1本なので全部で最大144kbpsの帯域を利用することができます。

Dチャネルは、制御用信号の転送を行うのが主な目的ですが、実はパケット交換でデータ転送を行うこともできます。NTTのサービスでいうと、INS-Pというサービスです。

以上のことから正解は「イ」となります。
「ア」はBチャネルでパケット交換のデータ転送は可能です。「ウ」は既存の電話用配線を利用することができるので間違いです。ISDNの工事というものは、NTTの局内だけで終わります。あとは家庭で確認をするぐらいですね。(その割には工事費として3000円近くとられてしまうのは高い気がする・・・)「エ」は物理的な配線は1本で、その中を論理的に分割しているのでDSUは1台だけで十分です。



ソフトウェア開発技術者午前平成13年問67

 HDLC 手順において,フレームの伝送誤り検出方式として用いられるものは
どれか。

 ア CRC 方式
 イ 群計数方式
 ウ 垂直パリティ方式
 エ 水平パリティ方式



正解:ア

解説:
HDLC手順では、エラーチェックを行うためにCRC(Cyclic Redundancy Check)方式を利用します。CRCはFCS(Frame Check Seaquence)とも呼ばれますね。

伝送したいデータをある多項式(生成多項式)で割り、その剰余をCRCのフレームの中に入れて伝送します。データを受信した側でも同じ計算を行い、剰余が一致すればデータを誤りなく伝送することができたとみなします。
どこまでの精度でエラーチェックをするかは、生成多項式としてどれだけ複雑なものでを使うかによって決まります。たとえば、
LANのフレームでもCRCでエラーチェックを行うのですが、LANの場合は32ビットのCRCチェックを行っています。

他の選択肢にあるパリティチェックでは、連続的なビット誤り(これをバースト誤りといいます)がある場合、検出することが難しいのですが、CRCではバースト誤りも正確に検出することができるのが特徴です。



ソフトウェア開発技術者午前平成13年問68

 複数の LAN を接続するために用いる装置で,データリンク層以下のプロトコルに基づいてデータの受渡しをする装置はどれか。

 ア ゲートウェイ
 イ ブリッジ
 ウ リピータ
 エ ルータ


正解:イ

解説:
LAN間接続装置の問題ですね。情報処理試験では「接続装置」なんて堅苦しい?用語なんですが、ぼくは「インターネットワーク機器」という表現をよく使います。

インターネットワーク機器には、いろんな種類があるのですがそれぞれOSI参照モデルとの対応をきちんと把握しておくことが大切です。
選択肢で出てきたものをざっと見ると、

ゲートウェイ トランスポート層以上
ブリッジ データリンク層
リピータ 物理層
ルータ ネットワーク層

となります。ゲートウェイ以外はもうだいぶ昔にメルマガで解説していますし、ホームページにもアップしているので以下のリンクを参照してください。

リピータ
ブリッジ (MACアドレスの学習)
ブリッジ (フィルタリング)

ルータ(ルーティング概要)

ゲートウェイとは、異なるネットワークアーキテクチャ間で通信をしたいときにプロトコルの変換を行うための機器です。ただし、ルータのことを指してゲートウェイと表現することもありますので、このあたりの使い分けは注意してください。
ま、情報処理試験ではまず間違いなくゲートウェイとルータを同じ意味で使うことはないでしょうけど・・・

というわけで、正解は「イ」のブリッジです。



ソフトウェア開発技術者午前平成13年問69

 DSU の説明として,適切なものはどれか。

 ア ディジタル伝送回線と端末間の信号形式の変換などを行う。
 イ データ通信時にディジタル信号をアナログ信号に変調し,その逆の復調も行う。
 ウ 非 ISDN 端末を ISDN に接続するためのプロトコル変換などを行う。
 エ ホストコンピュータを使用した通信システムにおいて,送受信時にデータビット列の直列・並列変換やエラーチェックを行う。



正解:ア

解説:
これはちょっと馴染みがないと難しい問題です。WANでは、
WANのネットワークを終端するDCEとWANに接続して通信を行うDTEという2つのキーワードがあります。
そして、DSUとはDCEの一種です。ISDNやデジタル専用線などのデジタルネットワークを終端し、接続を提供するための機器です。今年中には、WANに関することをメルマガで進めていく予定です。

ということから正解は「ア」となります。
「イ」は電話回線を通じてインターネットに接続するときにみなさんも使ったことがあると思いますが、モデムの説明です。モデムはデジタル信号とアナログ信号の相互変換を行います。
「ウ」はTA(Terminal Adapter)のことです。家庭からISDNに接続する場合には、DSU内臓型のTAを使うのが普通なので、なかなかDSUとTAの違いを意識することができないので、要注意です。ISDNのインタフェースを持っていない機器をISDNに接続するためのものです。
「エ」はほとんど一般の方がみかけることはないでしょう。銀行のシステムを組んでいる方なら見たことがあるかもしれませんね。メインフレームのコンピュータで通信をするために通信制御装置というものが必要です。この通信制御装置の説明が「エ」の選択肢です。






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