IGMPその5

IGMPv3って?

ルータがマルチキャストグループを管理するIGMP(Internet Group Management Protocol)について、v1とv2の動きについて見てきました。
実は、最新のIGMPのバージョンは3です。簡単にIGMPv3について解説しましょう。

なお、IGMPv3はRFC3376に記述されています。

RFC3376



なんでIGMPv3ができたのか?

IGMPv3が開発された主な目的は、「特定の送信元からのマルチキャストパケットを受け取りたい」ということを行うためです。また、今後解説する予定ですが、マルチキャストルーティングプロトコルを効率よく動かすためという目的もあります。


どうして、特定の送信元からのマルチキャストだけを受け取るということをしなければいけないのでしょう?


こういうことを考えてみてください。

ある会社では、マルチキャストを使って社内ネットワーク上でリアルタイムの全社会議を行っています。そのネットワークにクラッカーが侵入して、リアルタイム会議に使っているマルチキャストグループを調べました。
そして、新しくサーバを立てて、調べたマルチキャストグループあてに、会社を誹謗中傷するような映像やアダルト映像、特定の宗教や政治思想に関する映像を流してしまったりしたら・・・
全社会議で社長の顔が映っていると思ったら、いきなりキムジョンイルとかになったら怖いですよね?

送信元を確認しなければ、誰でもマルチキャストグループのアドレスさえわかれば、そのグループに流す映像を乗っ取ることができるようになってしまうのです。
(実際にはそんなに簡単に侵入されないでしょうが、その危険性があるということだけでも重大な問題です)





そこで、IGMPv3によって特定のマルチキャストパケットを送信している送信元もきちんと確認しようという話になってくるわけですね。
IGMPv3によって、よりセキュリティレベルの高いマルチキャスト通信を行うことができるようになります。







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