マルチキャストってなに? 概要編

マルチキャストの用途


最近、動画配信などでリアルタイムに多くの人にデータを配信することがよく行われています。そのようなケースに効果的なのがマルチキャストです。

マルチキャストは、
技術的にはずいぶん昔(1980年代)からありますが、よく利用されるようになったのは、ここ最近ですね。ルータやスイッチの処理能力が向上して、マルチキャストを効率よく扱えるようになったのがその理由です。



マルチキャストを使うアプリケーション


現在、マルチキャストが利用されているケース、つまりアプリケーションとしては、「ビデオ会議」「ホワイトボードアプリケーション」「監視システム」「ファイナンシャルアプリケーション」などがあります。
以下、各アプリケーションの簡単な解説です。


「ビデオ会議」
リアルタイムに映像と音声を流すことによって、遠隔地にいるメンバーと会議を行うことができるようになります。


「ホワイトボードアプリケーション」
ビデオ会議と一緒に利用されることが多いのですが、あるメンバーがアプリケーション上のホワイトボードに何か書いたら、それがリアルタイムに他のメンバーの画面にも反映されるようになります。


「監視システム」
ビデオカメラで撮影した映像をリアルタイムに送信することができるようになります。


「ファイナンシャルアプリケーション」
これはアメリカでよく利用されているそうですが、株価や為替の情報を送信するために金融機関の各種アプリケーションでマルチキャストが利用されています。


ざっと一例ですが、このほかにもネットワークゲームやビデオチャットなどでマルチキャストの利用が考えられていて、すでに一部実用化されています。

技術的にはかなり昔から存在しているマルチキャストですが、
いまがまさに「ホット」な技術と言えますね。



〜キャストの種類


マルチキャストのように。〜キャストと呼ばれる通信方式には、次の3種類があります。


ユニキャスト 1対1の通信
ブロードキャスト ネットワーク全体に対する通信
マルチキャスト ある特定のグループに対する通信

IPv6には、新しくエニーキャストと呼ばれる方法もあります。エニーキャストについては、いつかIPv6について解説するときに・・・


マルチキャストの本来の意味である、特定のグループに対して同じデータを送信するということは、マルチキャストを使わなくても、
ユニキャストやブロードキャストで行うことができます。

でも、
ユニキャストやブロードキャストを使うと、効率が悪くネットワークに負荷をかけてしまうことになるので、ある程度の数になるともう使えなくなってしまいます。

マルチキャストを使うことによって、効率的に特定のグループに対して、データの送信を行うことができるようになっているのです!

なぜ、ユニキャストやブロードキャストが効率が悪くて、マルチキャストは効率がいいのでしょう?

この疑問について、次回解説していきますね!







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