RIP(Routing Information Protocol)ってなに?
| RIP(Routing Information Protocol)って? RIPはもっとも古くから利用されているルーティングプロトコルです。まず、RIPの歴史や特徴などおおまかな概要について把握していきましょう。 |
| RIPの歴史 RIPは、インターネットの前身であるARPANETから使われており、非常に歴史のあるルーティングプロトコルです。古いからといって現在はほとんど使われていないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。古いプロトコルであるにもかかわらず、現在でも小規模な環境ではよく利用されています。 RIPは仕組みが単純であるために、実装するのも使うのも簡単に行うことができることがその理由です。 RIPはもともとUNIXの「routed」というプログラムをもとに開発されています。routedをベースにして、1988年にRFC1058が記述され、RIPの仕様が確定するようになりました。これは現在RIP version1(RIPv1)として知られています。その後、RIPv1の制限を緩和するために、RIP version2(RIPv2)がRFC2453で規定されています。 RIPv1とRIPv2の本質的な動作は同じものです。そのため、実際の動作についてはRIPv1をベースにして、話をすすめていきます。RIPv2に関しては、RIPv1について解説した後、RIPv2とRIPv1の異なる点、つまりどのような点が拡張されたのかということと、RIPv2を利用するメリットについてまとめて解説します。 |
| RIPの特徴 RIPの特徴を挙げると次のようになります。 ・IGPs ・ディスタンスベクタ型ルーティングプロトコル ・30秒に1回定期的な情報交換 ・ルーティング情報はブロードキャストを利用して送信(version1) ・メトリックとしてホップ数を採用 ・クラスフルルーティングプロトコル(version1) ・ルーティングテーブルのコンバージェンス時間が長い ・ルーティングループが発生する可能性がある ・スプリットホライズン、ポイズンリバース、トリガードアップデート、ホールドダウンタイマーなどのループ防止メカニズム まず、RIPはAS内部で利用するIGPsの一種です。ルーティングプロトコルのアルゴリズムは、ディスタンスベクタ型です。すなわち、ルータが保持するルーティングテーブルを定期的に交換することによって、ダイナミックにルーティングテーブルの作成と維持を行うルーティングプロトコルです。このルーティングテーブルの交換について、RIPv1は、IPレベルのブロードキャストを用いて行っています。そのため、RIPルータ以外のルータやコンピュータもRIPのブロードキャストを受信してしまうため、無駄が生じることになります。 ディスタンスベクタ型 経路を選択する基準であるメトリックとして、ホップ数を採用しています。ホップ数とは、あて先ネットワークに到達するまでに経由するルータの数です。RIPで扱うことができるホップ数には制限があり、最大値が16です。ただし、 この最大値16は「到達不可能」を示す特殊な値であるため、実際には最大15台のルータしか経由することができません。そのため、RIPはルータが何十台もあるような大規模なネットワークをサポートできない可能性があります。 RIPv1はクラスフルルーティングプロトコルであるため、VLSMをサポートすることができません。また、ディスタンスベクタ型ルーティングプロトコルの欠点として、ルーティングテーブルのコンバージェンスに非常に長い時間がかかってしまうことがあります。コンバージェンスに時間がかかることによって、ネットワーク上に意図しないルーティングループが発生してしまう可能性が出てきます。そのため、スプリットホライズンやポインズンリバースなどのループ防止メカニズムを備えています。 クラスフルルーティングプロトコル VLSM(Variable Length Subnet Mask) コンバージェンス 以上、ざっとRIPの特徴について紹介しましたが、もっと具体的な内容をこれ以降で詳しく解説していきます。 |
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