平成14年春初級シスアド午前ネットワーク関連問題その1


初級システムアドミニストレータ午前平成14年春問8

 ネットワーク機器の一つであるスイッチングハブ(レイヤ 2 スイッチ)の機能として,適切なものはどれか。

 ア LAN ポートに接続された端末に対して,IP アドレスの動的な割振りを行う。
 イ 受信したパケットを,あて先 MAC アドレスを含む LAN ポートだけに転送する。
 ウ 受信したパケットを,すべての LAN ポートに転送(ブロードキャスト)する。
 エ 受信したパケットを,ネットワーク層で分割(フラグメンテーション)する。


「正解」イ

「解説」
スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)の基本的な知識を問う問題です。
ざっとスイッチの基本的な動作について解説します。スイッチは、
OSI参照モデルのデータリンク層で動作するネットワーク機器です。データリンク層なので、データリンク層のヘッダ、つまりイーサネットヘッダを解釈することができます。

具体的には、イーサネットフレームの送信元MACアドレスを見て、どのポートにどのMACアドレスがいるのかを学習します。そして、イーサネットフレームの送信先MACアドレスをみて、どのポートに転送するかを判断します。このように、MACアドレスによって適切なポートにだけフレームを転送するので、ネットワークの効率がよくなります。
また、スイッチを使うことによって送信と受信を同時に行う、
全2重通信も可能になります。

スイッチについてさらに詳しくはこちら↓
スイッチ(MACアドレスの学習)
スイッチ(フィルタリング)!)


以上から、正解の選択肢は「イ」です。

他の選択肢も見ます。
「ア」は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)の説明です。
DHCPは、クライアントPCに対して、動的にIPアドレスやデフォルトゲートウェイを割り当てるために利用します。

DHCPについて詳しくはこちら↓
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)その1
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)その2
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)その3



「ウ」は、スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)ではなく、物理層レベルのシェアードハブの説明です。シェアードハブは受信した電気信号は、すべてのポートに転送されていきます。

「エ」は、ネットワーク層という部分が明らかに間違えです。レイヤ2とあるので、データリンク層で、ネットワーク層は関係ありません。




初級システムアドミニストレータ午前平成14年春問12

 あるデータをインターネットからダウンロードしたときに,パソコンの画面上に転送速度が 7k バイト/秒と表示されていた。インターネットとの接続速度が64k ビット/秒とすると,このときの通信回線の利用率はおよそ幾らか。

 ア 0.01
 イ 0.11
 ウ 0.32
 エ 0.88


「正解」エ

「解説」
計算問題の原則は、「まず単位をそろえる」ということです。バイト/秒とビット/秒という2つの単位があるので、これをビット/秒にそろえてみましょう。

7kバイト/秒=56kバイト/秒

そして、利用率をαとすると、

64×α=56

より、α=0.88となります。



初級システムアドミニストレータ午前平成14年春問16

 コンピュータが PBX と連携して,電話や FAX に対して自動応答をしたり,最
適な着信者に振り分けたりする技術はどれか。

 ア CTI
 イ CODEC
 ウ VoIP
 エ VPN


「正解」ア

「解説」
これは知識問題ですね。問題文は、CTI(Computer Telephony Integration)についての説明です。

問題文に説明されている以外にCTIを使うメリットとして、たとえば
電話がかかってきたらその電話番号から顧客データベースを検索して、以前の問い合わせ内容をすぐに表示するということができるようになります。
ヘルプデスクでしたら、以前に問い合わせされた内容、類似したトラブルケースを検索することによって素早い対応を行うことができるようになります。また、通信販売のオペレータでしたら以前にお客さんが購入した商品がわかるのでそれに関連した商品をオススメすることができるといったことが可能になります。

「イ」のCODECと「ウ」のVoIPは、とても関連が深いです。まず、VoIPはVoice over IPの略です。IPパケットにVoice、つまり音声を載せて送る技術です。通常の電話は、回線交換式でその回線を占有、つまり電話をかけている時間によってお金がかかってしまいます。で、距離が離れれば離れるほど高くなってしまいます。
しかし、VoIPによって音声をIPパケットにすると、基本的にIPネットワークを利用するにはお金はかかりません。かかっても電話網のように時間や距離には依存しません。すると、
VoIPによってこれまでの電話料金の原則が覆されるのです。
このVoIPを利用して、フュージョンコミュニケーションのように全国一律3分20円とか、Yahoo BBに入っている人同士では無料で通話ができるといったことが可能になります。

ちなみに、フュージョンコミュニケーションズのサイトはこちらです↓


CODECというのは、音声をIPパケットに載せるときに圧縮するのですが、その圧縮方式のことを意味しています。

「エ」のVPNはVirtual Private Networkの略です。インターネットやキャリア独自のネットワークという
共通のネットワークに接続しているのにもかかわらず、まるで専用線で接続しているかのようなネットワークがVPNです。
VPNの種類はとてもたくさんあるのですが、シスアドではこれぐらいの定義がわかっていればいいと思います。



初級システムアドミニストレータ午前平成14年春問17

 インターネットに関係するプロトコルや言語に関する記述のうち,適切なものはどれか。

 ア FTP は,電子メールにファイルを添付して転送するためのプロトコルである。
 イ HTML は,文書の論理構造を表すタグをユーザが定義できる言語である。
 ウ HTTP は,HTML 文書などを転送するためのプロトコルである。
 エ SMTP は,画像情報を送受信するためのプロトコルである。


「正解」ウ

「解説」
TCP/IPアプリケーション層のプロトコルについて基本的な知識があれば、簡単に解答できる問題です。正解は「ウ」です。HTTPはHyper Text Transfer Protocolの略です。そのまんま日本語にすると、ハイパーテキスト転送プロトコルです。ハイパーテキストはHTMLなどのリンク構造を持っているファイルです。これを転送するためにHTTPを利用しています。

「ア」は、正しくはMIME(Multipurpose Internet Mail Extention)のことを言っています。もともと電子メールは、文字しか送ることができませんでした。でも、それだと用途が限られてしまいます。そのため、文字以外の情報、つまり添付ファイルなどを送るためにMIMEを使います。MIMEは添付ファイルを文字情報に変換することによって、電子メールで送れるようにします。

「イ」は、XMLの説明です。HTMLもタグを使って文章を構造化することができます。しかし、新しくユーザでタグを作るということはできません。XMLだと、ユーザで自由にタグを定義することができるので、拡張性が高いです。

「エ」のSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、電子メールを送信するためのプロトコルなので、間違えです。





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