WANプロトコルとOSI階層
WANプロトコルをOSI階層でいうと・・・ ネットワークについて話をするときには、よくOSI参照モデルに基づいて行われるということは、すでにご存知だと思います。 さまざまなWANの規格(プロトコル)とOSI参照モデルの対応を考えると、WANプロトコルは、OSI参照モデルの「物理層」と「データリンク層」に対応付けられます。 |
物理層 物理層では、主にDCEとDTEの間を接続するインタフェース(とそれに付随するケーブルなど)が決められています。インタフェースの種類としては、次のようなものがあります。 ・EIA/TIA-232 ・EIA/TIA449 ・V.35 ・X.21 ・EIA-530 いろんな種類があるのですが、EIA/TIA-232は「RS-232C」としてよく知られているものです。接続するDCEのインタフェースの種類によって適切なケーブルを選んで接続します。 |
データリンク層 データリンク層では、主に通信をする場合のデータの形(フレームフォーマット)が決まります。以下のようなさまざまなプロトコルごとにフレームフォーマットが異なっています。 ・HDLC(High level DataLink Contorol) ・PPP(Point-to-Point Protocol) ・X.25 ・フレームリレー ・ATM いろいろと種類があるのですが、フレームフォーマットはほとんどがHDLCから派生しています。HDLCにいろんなフィールドを追加していって、PPPやフレームリレー、X.25のフォーマットが出来ています。ただ、ATMだけはまったく異なるフレームフォーマットとなっています。 これらデータリンクのプロトコルは、WAN接続の種類によって何を利用するかということが決まります。 たとえば、専用線や回線交換型であれば、HDLCやPPPが利用されています。パケット交換型では、フレームリレーやATM、X.25などといった感じです。 いろいろと種類はあるのですが、これらのデータリンクレベルのフレームにIPパケットなどのネットワーク層以上のデータを包み込んでWANのネットワークに流し込んでいくことは変わりません。 今後、メルマガでPPPとフレームリレーについて取り上げていきたいと思います。この2つのプロトコルは、テクニカルエンジニア(ネットワーク)でもよく出てくるので、秋の試験に向けて勉強してくださいね。 |
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