NETWORK MAGAZINE 2006.7『ストレージネットワーク完全理解』 by Gene

どんどん増大していくコンピュータシステムのデータ。どんどん増大するデー
タに適切にアクセスし、そのデータを利用し、管理することが非常に重要にな
っています。膨大なデータに効率よくアクセスし、管理するために有益なのが
SAN(Strage Area Network)です。

SANという言葉は、よく聞いていたんですけど、詳しいことは知らないままで
した。「いつかは勉強しなきゃなぁ」と思いつつ。すると、今月のNETWORK MAGAZINE
にSANについての入門記事を見つけたので、レビューのネタにしました。

まず、ストレージネットワークの目的について語られています。いつも思うこ
となんですが、何か新しい技術を勉強するときにはやはりその背景となる目的
を理解することが一番大事です。ストレージネットワークの目的は、一言でい
えば「効率化」です。具体的な効率化は、

・ストレージ統合
・リソースの効果的な利用
・応用範囲の広さ

が挙げられています。
「ストレージの統合」は、そのまんまですね。ストレージネットワークでは、
データの格納庫であるストレージをネットワーク化して統合します。ネットワ
ーク化の方法は、大きくSAN(Strage Area Network)とNAS(Network Attached Strage)
の2種類があります。で、ストレージを統合することで、管理・維持コストを
下げることができます。
「リソースの効果的な利用」とは、統合することでストレージのキャパシティ
の利用率を向上させることができます。個々のサーバにストレージを用意する
と、サーバによってはそのストレージの利用率がまちまちになってしまい、全
体としてストレージのキャパシティを最大限に利用できない可能性が大きくな
ります。ストレージを統合することで、ストレージの利用率を向上させること
ができます。
「応用範囲の広さ」とは、ストレージを統合することで可能になるさまざまな
利用方法を指しています。これについては、記事の後半のP114~115にあるSAN Boot
などが簡単に紹介されています。

個人的に記事を読んで、一番勉強になったなぁと思ったのは、SANとNASの違い
を理解できたことです。SANとNASの違いは、ストレージのネットワーク化に対
するアプローチの違いだったんですね。
ストレージのネットワーク化のアプローチとして、

・ブロックレベルアクセス
・ファイルレベルアクセス

があります。
「ブロックレベルアクセス」とは、データをファイル単位ではなく、もっと低
レベルで扱います。ブロックレベルアクセスを行うためのプロトコルがSCSIで、
SCSIにファイバチャネルプロトコルを組み合わせることで、ストレージのネッ
トワーク化が可能になっています。ストレージをネットワーク化して、SCSIや
ファイバチャネルプロトコルを利用してブロックレベルでアクセスできる環境
がSANです。ブロックレベルでアクセスすることで、SANの環境では高い性能を
発揮することができます。
「ファイルレベルアクセス」とは、そのままですが、データをファイル単位で
扱うことです。いわゆる「ファイル共有」がファイルレベルアクセスで、Windows
であればCIFS(Common Internet File System)、Unix系ではNFS(Network File System)
のプロトコルを利用します。CIFSやNFSなどを利用して、ネットワーク上のフ
ァイルサーバとファイル共有する環境がNASです。NASは既存のIPインフラを利
用して手軽にストレージのネットワーク化を行うことができるメリットがあり
ます。

今までSANとNASはあまり自分の中であまり明確ではなかったのですが、この記
事を読んで、非常にクリアになりました。P109ページの図もわかりやすかった
です。

この記事の主題はSANの入門なので、続いてP110~113にかけてSANの基本につ
いて解説されています。この部分を読めば、SANの構成要素とSANの基本的な技
術を理解できます。冒頭のキャッチコピーにもありますが、これまでSANって
なんか難しそうだなぁって思っていたのが、かなり解消されました。もっとも
難しいこともたくさんあるんでしょうけど、まず、シンプルに目的と基本原理
を理解することが大事なんだとあらためて実感しました。基本技術の解説は、
ぜひ記事を読んでいただきたいと思います。

全体的にストレージのネットワーク化の意義とSANの基本について、とてもわ
かりやすくよくまとまっている記事です。SANの勉強をしなきゃいけない!と
か、SANに興味がある!という方に、非常にオススメできます。

また、SANの製品の比較、選択のガイドとしてリクルートキーマンズネットの
下記のリンクがオススメです。

【『SAN(Strage Area Network)』、一言で言うと】
ストレージ間、あるいはストレージとサーバ間を結ぶ高速なネットワーク
http://www.n-study.com/network/2006/06/sanstrage_area.html

上記リンクから、リクルートキーマンズネットのSANの「製品購入ウラづけガ
イド」にアクセスできます。

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