TFTP復習問題

TFTP復習問題

■以下のTFTPについての説明の文章中の空欄を下のKey Wordsから選択して埋めてください。なお、Key Wordsは複数回使われるものもありますし、1度も使われないものもあります。

TCPIPプロトコルスタックのアプリケーション層にはFTPだけでなく(「ファイル転送」)を行うためのプロトコルがあります。それが(「TFTP」)です。
どうして2つもあるんでしょうか?それは、どういったファイルを転送するのかという用途に応じてより効率よくファイル転送を行うためです。

TFTPは(「トランスポート層」)にUDPを使います。TFTPで利用する(「ウェルノウンポート」)は(「69」)です。FTPでは、ウェルノウンポートは20と21の2つを使っていましたが、TFTPはひとつだけです。しかし、実際の通信では2つのポートを使います。

UDPは(「コネクションレス」)型プロトコルです。通信を開始するときに(「コネクション」)の確立は行わず、データを送りつけていきます。また、UDPではきちんとデータが届いたかどうかという(「確認応答」)は行っていません。そのため通信の(「信頼性」)はあまり高くありませんが、その分コネクションの確立や確認応答などの余計な(「オーバーヘッド」)がないので効率よく通信することができます。

TFTPはこのUDPを利用していることから、信頼性はあまり高くないが効率のよいファイル転送を行うことができます。このことを考えると、TFTPはサイズがあまり大きくないファイルを転送するのに向いているといえます。(「サイズ」)があまり大きくないファイルを転送するために、(「FTP」)を使うとわざわざ最初にコネクションを確立したり、それぞれ(「確認応答」)を行うというのは大げさになってしまいます。万一、一部のデータが届かなくても、サイズが小さければ送りなおすのも簡単にできます。

一般にFTPとTFTPの使い分けは次のようになります。
ファイルサイズが大きい場合は、(「FTP」)を使います。ファイルサイズがあまり大きくなく手っ取り早くファイル転送をしたいときには(「TFTP」)を使います。

FTP、TFTPどっちが優れているというわけではありません。どういうファイルを転送するのか?(「信頼性」)は必要なのか?効率を重視するのか?という状況に応じてそれぞれ使い分けていきます。

TFTPの動作は制御用コネクションを確立したあとのFTPの動作によく似ています。クライアントからサーバに対しての(「要求」)とそれに対する応答のやりとりによってファイル転送を進めていきます。

クライアントはサーバの69番ポートに対して、ファイル転送の要求を出し、サーバはデータ転送用の(「ランダムポート」)からファイルデータを転送します。
クライアントはファイルデータを受け取ると、サーバの(「ランダムポート」)に対して「ちゃんと受け取りました!」という意味の(「確認応答」)を返しています。
トランスポート層のUDPでは確認応答していないのですが、いくらなんでもファイルを送りっぱなしのもあんまりです。そこで、(「アプリケーション層」)のレベルで確認応答を行い、最低限の信頼性を確保しています。
このあたりは通信の階層構造によってうまく機能を分担していることがわかる例ですね。

TFTPを利用する実際の例としては、ルータの設定ファイルの保存があげられます。たとえば、何かルータの設定を変更したいとき現在の設定をTFTPサーバに一時的に保存しておきます。もし、ルータの設定を変更して不都合が出てしまったら、TFTPサーバから一時保存をしていて設定ファイルを読み込んで、元に戻すことができます。
またルータのOSを新しいものに更新するときにもよく使います。ルータのOSもWindowsなどのパソコンのOSのように新機能が追加されたり、バグが修正されたりでけっこう頻繁に更新されます。新しいOSをTFTPサーバにおいておいて、ルータがダウンロードすることによってOSの更新を行うことができます。

Key Words

「コネクション」「物理層」「20」「220」「トランスポート層」「FTP」「コネクションレス」「25」「CSMA/CD」「イーサネット」「TELNET」「アプリケーション層」「80」「トランスポート層」「信頼性」「確認応答」「データリンク層」「21」「ネットワーク層」「TFTP」「効率」「ファイル転送」「SMTP」「ウェルノウンポート」「電子メール」「ランダムポート」「要求」「応答」「サイズ」「ルータ」「サーバ」「クライアント」「スイッチ」「トークンリング」「110」「POP」「ISDN」「PPP」「69」「オーバーヘッド」

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