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概要
pingコマンドなどを実行するコマンドプロンプトは、現在はデフォルトで日本語表示になっているでしょう。コマンドプロンプトの表示を英語などの他の言語に簡単に切り替えるchcpコマンドについて解説します。
chcpコマンド
chcpコマンドとは、コマンドプロンプトの表示の文字コードを変更するために利用するコマンドです。chcpは「Change the active console code page」の略です。chcpコマンドのフォーマットは以下の通りです。
chcpコマンドフォーマット
chcp [<nnn>]
<nnn> : Code pageの3桁の数値
文字コード(Code page)は3桁の数値で定義されています。chcpのみを入力してコマンドを実行すると、現在のCode pageを表示します。主な文字コード(Code page)は、以下の通りです。
| Code page | 国/地域または言語 |
|---|---|
| 437 | アメリカ合衆国 |
| 850 | 多言語対応(ラテン語1) |
| 852 | スラブ語(ラテン語2) |
| 855 | キリル文字 |
| 857 | トルコ語 |
| 860 | ポルトガル語 |
| 861 | アイスランド語 |
| 932 | 日本語 |
変更したいCode pageの数値を指定してchcpコマンドを実行すれば、コマンドプロンプトの表示を変更できます。
コマンドプロンプトの表示を日本語から英語へ変更する例
コマンドプロンプトの表示を日本語から英語へ変更してみましょう。chcpコマンドだけを入力すると、現在のCode pageが表示されます。
chcpコマンド 現在のCode page
C:\Users\gene>chcp 現在のコード ページ: 932

英語に表示を切り替えるには、Code pageとして437を指定します。
chcpコマンド 英語へ切り替え
C:\Users\gene>chcp 437
すると、以下のようにコマンドプロンプトの表示が英語に切り替わっていることがわかります。
chcpコマンド 英語へ切り替え
Active code page: 437
C:\Users\gene>ping 8.8.8.8
Pinging 8.8.8.8 with 32 bytes of data:
Reply from 8.8.8.8: bytes=32 time=4ms TTL=59
Reply from 8.8.8.8: bytes=32 time=3ms TTL=59
Reply from 8.8.8.8: bytes=32 time=3ms TTL=59
Reply from 8.8.8.8: bytes=32 time=4ms TTL=59
Ping statistics for 8.8.8.8:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 3ms, Maximum = 4ms, Average = 3ms

まとめ
ポイント
- chcpコマンドによって、コマンドプロンプトの表示言語を切り替えられます。
- 英語表示にするには「chcp 437」です。日本語表示にするには「chcp 932」です。


