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April 13, 2005
Interpretor (Japanese version)
Japanese version of last entry on "interpretor"
時々社内通訳をやることがあります。
上司がひとことも英語を喋らないひとなので・・・
(彼はどうやらそれを自慢に思っているふしさえあります)。憎めないお人です。
この上司ですが、歳のころは45歳(たぶん)。水泳パンツをはいて立ち上がると、上から自分のパンツを見ることができない、まぁどこにでもいる典型的なおじさんです。
当然僕は通訳学校に通ったこともなければ、通訳検定に合格しているわけでもないです。ただ、業界用語がふんだんに出てくる会議で正確に訳してくれる人が少ないのと(これは専属を雇わなければ無理な話)、僕が無料なので会社は喜んで僕を有効利用(?)します。
そこで最近通訳について思ったこと。
プロの通訳として仕事している方、私はあなたを心から尊敬します。
私にはとてもできません。ちょこっとかじっただけでわかりますが、通訳を数時間やるだけで肉体的にも精神的にも相当に酷使されます。なんていうか、終わったときはちょっとハイな状態になります。3時間やっただけでその午後はもう脳みそ使い物になりませんでした(私の場合)。確か国連でも通訳はぶっつづけで1日やらせることは禁止されているとか聞いたことがあります。それだけ肉体にキツイ仕事なんですね。
さらに通訳をしていて何よりつらいのは、会議などで一番自分が発言(?)する時間が多いのに、自分の意見が一言も言えないということ。
これは何にでも意見を持ってしまう(さらにそれをすぐに口にしてしまう)性格の僕のような人間にはもう拷問に近いです。途中で「おっさん!あんた人の話聞いてんのかー!話のつじつまあっとらんぞコラー!」と何度口をはさみそうになることか。
通訳をしているプロの皆さん。本当に頭が下がります。二つの言語の違いやその国、地域の文化的な特性などを理解し、二つの言語領域・文化領域の間をリアルタイムで橋渡しをする仕事。とても難しく、チャレンジングな仕事、本当にそう思います。
コンピュータがこれをできるようになるのはまだまだずーっと先でしょう。マニュアル本の自動翻訳だってソフトウェアではまともにできません。人間の脳はやはり優秀です。たぶん通訳なんてコンピュータが最も苦手とする分野なのではないだろうか、と思います。プロ通訳のみなさん、あなた方は本当に素晴らしい。
昨日の午後、頭は機能不全に近い状態になっていましたが、心はプロ通訳への尊敬と畏敬の念で満たされていました。
プロ通訳に乾杯。
P.S
英語版のエントリには書いたんですけど、もし通訳の方を雇う側にまわった方がいたら、そしてその人の仕事のレベルが納得のいくものであったら、通訳の方を名前で呼んで欲しい、と思います。
とんでもない努力を積んで、たんに英語圏に住んでいたことがあるとか、TOEICが990点だからとか、そんなレベルとは全く異なる、普通の人なら途中で到達を諦めるであろう、それほど高い次元まで自分の外国語運用能力を高めた人を
「通訳さん」
呼ばわりでは、ちょっと敬意が足りないのではなかろうか。
時には寒ーいオヤジギャグを連発しまくる方や、業界用語どころか社内でしか通用していない略語をふんだんに使う方とか、ちょっと英語が聞き取れたからって「そこちゃんと訳してんの」とか文句言う方とか、本当に体力と精神力と胆力と英語力が必要なすげー大変な仕事です(横から見ててホントそう思う)。
ちゃんと佐藤さんとか鈴木さんとかいう風に、名前で呼んで、その個人に敬意を表してほしい。
ちなみに私は会社ではまだ通訳と同席はしたことがあるが、通訳さんを紹介される立場になく(偉いさんではないので)、名前が分からなくて仕方なく「通訳の方」と呼んでいる。さすがに上司に「あの通訳の方のお名前は?」とか聞けないしねー・・・
あーもどかしい。
author aglogin : April 13, 2005 11:22 PM