平成15年度テクニカルエンジニア(ネットワーク)午後Ⅰ 問3設問3解答と解説
目次
解答
(1)新しいURLやメールアドレスを周知させる期間が必要であるため(32字)
(2)URL、メールアドレスが変更されても接続先は同じサーバのため(32字)
解説
(1)
問題文に出ている「顧客ドメインサービス」なるサービスが現実にある
サービスなのかを調べてみたのですが、そういった名称のサービスは見つかり
ませんでした。そのため、問題文から読み取れる情報で判断します。
もともと、K社はISPのドメイン名を利用したサービスでWebでの情報発信をして
いるとあります。つまり、ISPが提供するホームページサービスを利用していま
す。こうしたISPのホームページサービスのURLは、
http://www.isp名.ne.jp/~○○○/
という形式が一般的です。これを
http://www.○○○.co.jp/
のような形式にしたいわけです。
ISPのサーバ上でWebサイトを公開している状態で上記のような独自ドメインに
よるURLでアクセスさせるようにするサービスが「顧客ドメインサービス」だと
思われます(普通は、このことを「独自ドメインサービス」って言っていますね)。
ここで、問題文には書かれていない暗黙の条件があると思うのですが、
旧ページと新ページが別サーバにあることを前提にしているようです。
それは、問題文P13の下記の記述から推測できます。
運用上の利点としては、顧客ドメインサービスを利用する場合とは異なり、
Webサーバのデータの移動または複写が不要であるということが挙げられます。
この裏を返せば、顧客ドメインサービスでは、Webサーバのデータの移動
または複写が必要だということです。旧ページを置いているサーバから新しい
サーバへWebのデータをコピーしなければいけないわけです。このように、URL
が変わり以前とは別のWebサーバにアクセスさせなければいけない状況になると、
URLが変更されたことを周知するためには一定の期間がかかります。だいたい、
旧ページに「引越ししました」というリンクをはって新しいページにアクセス
できるようにしているのが普通です。
このURL変更を周知させるために、現在利用しているサービスも引き続き利用
する必要があると考えられます。
(2)
転送サービスは、Webサーバのデータの移動または複写が不要であるという
ことから、別々のURLでも結局は同じWebサーバにアクセスしていることに
なります。そのことは、問題文の次の記述でもわかります。
また、ブラウザで独自ドメインを指定した場合には、現在のWebサーバを示
すURLが返されます。
どちらのURLを指定しても同じWebサーバにアクセスできるように、転送処理
をしているのでWebサーバのデータの移動や複写が不要です。
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